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旧友とのお出かけ

2020年の3月から始まったコロナ禍から、早2年8ヶ月。

この間、海外はもちろん国内旅行はおろか、友達と食事に行ったり近場の観光地に出かけたりも一切せず過ごしてきました。

倉敷ジャズストリート

そんな中、先週の土曜日、久々に高校時代の友人と倉敷に行ってきました。

倉敷の美観地区で、倉敷ジャズストリートというジャズライブのイベントがあり、それに知人が出演するのでそのライブを見に行ったというわけです。

この倉敷ジャズストリートというイベントは、美観地区の中の重要文化財の建物、美術館やギャラリー、カフェ、アンテナショップなど複数の会場で1時間ごとに複数のバンドが演奏し、チケットがあれば好きな会場で好きなバンドのライブを聞くことができます。

なので、フラッと立ち寄ってライブを聞くっていうのもOKなので、ジャズに馴染みのない私でも気軽に楽しめてなかなかいい感じです。

で、このライブに出演する知人と言うのが私が通っている皮膚科の先生(女医)でして、通院しているうちに色々話すようになって、「ジャズのライブがあるんだけど来ない?」と誘われたという次第です。

(ちなみにこの先生、なんと全くの素人の60歳からジャズを歌い始めたそうで、今70歳でバンドを組んで人前に歌うまでに!)

で、その倉敷ジャズストリートに高校時代の友人と久々にお出かけしたんです。

旧友との話は尽きず・・・

その友人は、高校の部活の友人で同じクラスになったことは一度もないにもかかわらず、なぜか気が合い高校時代から一番仲が良かった。

高校を卒業してからは彼女は地元で就職、結婚、3人の子供を育て上げ、今では孫も。

一方の私は、東京の学校へ進学、就職、結婚もせず、この年までやりたいことをやってきた気楽なお一人様。

そんな風にこれまでの道のりは全く違う私達ですが、なぜか今でもすごく気が合う。

ふと気がつけば40数年のつきあい、今年で二人とも還暦になりましたが、会って話せばすぐにあの頃と変わらず話に花が咲きます。

ですがあの頃と違うのは、その話題。

なんと言っても60歳のおばさん同士なので、健康や老化、親の話がメイン、女子高生時代と同じキラキラした話題というわけにはいきません(苦笑)。

で、最寄駅から倉敷まで山陽本線(在来線)で1時間20分程度、しゃべりっぱなし。

ライブ前の腹ごしらえのランチの間もしゃべりっぱなし。

さすがにライブの間は静かに聞いていましたが、その後の美観地区のそぞろ歩き、カフェでのお茶の間もしゃべりっぱなし。

そして、帰りの電車でもさらにおしゃべりは続きました。

おばさんはおしゃべりが大好きなんです(笑)

それまで元気に

気を使わなくていい昔からの友人、二人とも出かけるのが久しぶりということや、お天気も良く、美観地区の美しい建物と町並みに癒され、ジャズライブという少し非日常のイベントなどなど、本当にリラックスできていい気分転換になりました。

この友人とは、数年前から、60歳になって二人とも定年になったら旅行に行こうと約束していたのですが、コロナ禍だったり、二人とも母親の介護があったりで、今のところいつ実現するかは未定。

それはつまり、「それぞれの母親を見送った後になってしまうのだろうなぁ」と私も彼女も口には出さないけれどわかっています。

それがいつになるのか神のみぞ知るわけで、案外早くやって来るのか、それともまだもう少し先なのか・・・

最寄り駅に着いても話は尽きず、電車を降りて駅の前でもあれやこれや思い出話に笑い転げるおばさん二人。

最後は「必ず旅行に行こう、それまでお互いに元気でいよう」と言って笑顔で別れました。

これまでも、そしてこれからも

高校生の多感な時を共にすごした友、あの頃は自分たちが60歳になった時のことなんて考えたこともありませんでした。

なんだか高校生の自分に、「あなたの友は、60歳になってもあなたのそばにいるよ」と伝えてあげたい気分です。

私にはこの友人の他にも20年来、30年来の友人が何人かいます。

頻繁に連絡しあうわけではないけれど、会えば話に花が咲き、本音で色んな話ができるかけがえのない存在です。

そんな彼女たちにあらためて感謝です。

これからもどうぞよろしく。

そして、みんな元気でいよう。