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結局、国民健康保険料は?

2023年度の確定申告に関する前回の記事で、投資信託を売却した際に源泉徴収された住民税の還付が事前の計算どおりだったことを書きました。

その記事はこちら

あとは、「国民健康保険の保険料がどうなっているか」の確認のみ。

事前に計算した国保の保険料は・・・・

投資信託を売却したのでその利益分だけ所得が上がっている為、国保の保険料も上がるのですが、それよりも還付金の方が多いことを事前にしっかり計算したので大丈夫のはずです。

その記事はこちら

詳細は、上記の記事にも書いたのですが、その計算の概要は・・・・

まず、私の自治体の国保保険料の詳細は、

医療分後期高齢者支援分介護分小計
均等割26,5909,2709,28045,140円
平等割17,9726,4594,54428,975円
所得割6.5%2.31%1.81%10.62%

となっています。

次に、

  • 投資信託売却の売却益は約15万円
  • この場合の源泉徴収金額は、15万円×20.315%=30,472円
  • 増える国保の所得割の金額は、15万円×10.62%(所得割の合計の%)=15,930円
  • 30,472ー15,930=14,542円

となり、差額の14,542円がお得になります。

また、別の計算方法でも同様で、所得割の%の合計が10.62%、源泉徴収された税率が20.315%なので、

  • 20.315%-10.62%=9.695%
  • 150,000×9.695%=14,542

となり、14,542円お得になるという計算です。

そして、この表に基づいた私の国保の保険料は188,678円でした。

果たして、実際の国保の保険料は?

そして7月に入り、そろそろ国保の保険料の納付書が届くはず、と思っていたら、先日市役所から封筒が届きました。

「どれどれ?」と思って封を開けてみると・・・・・

そこには、なんと、206,200円との記載が!

予定より、17,522円も多いではありませんか!

なぜに?

一瞬軽いショックがあったものの、ここは落ち着いて、何が違うのか、細かく内容を見てみることにします。

今年の4月から

まず、対象となる所得の金額は、私が計算した金額と同じでした。

ということは、均等割と平等割の金額、所得割の%のいずれか、または全部の値が違っている、ということになります。

そこで、私の自治体のHPを確認してみたところ、

医療分後期高齢者支援分介護分小計
均等割29,92110,3199,64449,884円
平等割19,7716,9494,70931,429円
所得割7.18%2.53%1.88%11.59%

となっていました。

これを上の2023年度の表と比べると、

医療分後期高齢者支援分介護分小計
均等割26,5909,2709,28045,140円
平等割17,9726,4594,54428,975円
所得割6.5%2.31%1,81%10.62%

となり、なんと、全ての項目で金額が上がっていたんです!

ちなみに、更新された日付は、2024年4月1日。

そういうことかぁ!

今年の4月から国保の保険料が上がったってことだったんですね。

これって、事前に公式にアナウンスされてたんでしょうか?

それとも私が知らなかっただけ?

念のため、今回の2024年4月1日付けの値に基づいて計算してみましたが、納付書の記載どおり206,200円(10円単位の端数は減額)になりました。

はぁ~・・・・

ってことは損しちゃったの?

決まってしまったことは、あーだこーだ言っても仕方ありません。

とにかく、当初の試算より17,522円も多くなっていた国保の保険料。

当初の計算だと14,542円お得になるはずだったのに、国保の保険料が17,522円上がったってことは、2,980円損したってこと?

えぇ~、あんなに事前に色々調べてチェックしたのにぃ?

2,980円とはいえ、ちょっとがっかり。

ここで再び軽いショックが・・・・(苦笑)

いや、ちょっと待て?

ですが、私、次の瞬間あることに気づきます。

今年の4月から国保の保険料が上がったことは、投資信託を売却した分を確定申告したこととは関係ありません。

つまり、投資信託の売却分を確定申告していなくても、私の今年の国保の保険料は上がっていることになります。

実際に計算してみましょう。

  • 上の今年の国保の保険料の表では、所得割の合計は11.59%
  • 源泉徴収された税率は、20.315%なので
  • 20.315%-11.59%=8.725%
  • 150,000(投資信託の売却益)×8.725%=13,087円

となり、やはり、確定申告した方が、13,087円お得という結果になりました。

当初の計算の14,542円よりは若干少なくなりましたが、それでも、約13,000円お得というのは庶民の私にとっては見逃せません。

やっぱり、投資信託の売却分も確定申告して良かったです。

今回の国保の保険料値上げで感じたこと

と、こんな調子で、2023年度の確定申告、その後の還付金、国保の保険料などの最終確認まで無事(?)終わりました。

国保の保険料アップという想定外のことはあったものの、結論としては投資信託の売却分も含めて確定申告して正解でした。

それと、今回、色々調べたことで、税金のことや国保の保険料の計算方法などもわかり、それに関しては良かったです。

が、一方で、国保の保険料が結構な割合で上がっていたことには、ちょっとビックリしましたね。

これ、もし私が年金生活者のように確定申告が不要で、年金から保険料が天引きされていたら、上がった保険料にしばらく気づかないままだった可能性もあります。

「なんだか年金の手取り額が減っている気がする・・・」と思っても、詳しく調べることまでしなかったかもしれません。

で、感じたんですが、「政府ってこうやって、しれ~っと社会保険料を値上げしていくんだなぁ」ってこと。

社会保険料だけでなく、当然、税金も今後上がるはず。

新NISAが始まる時にも思いましたが、「新NISAで大盤振る舞いしてあげるんだから、その分、他で税金や社会保険料を上げますよ」ってことなんですよね。

少子高齢化がどんどん進む日本なので、このままではいけないことは私もわかってはいますが、なんだか正直、ビミョウです・・・・

ちょっと世知辛いですが、今の世の中、知らない人(情報弱者)が損をするっていう仕組みになってるように感じます。

もともと税金や社会保険料のことなんて、かなり疎かった私ですが、「やっぱり必要な情報はしっかりチェック、理解しておかなければ!」と改めて感じた次第です。

皆さん、政府のやり口にただ流されることなく、しっかりチェック、きっちり対策していきましょうぞ!