前回、修理担当者の方(Tさん)が修理に来てくれたにもかかわらず、またもや異音発生。
メーカーのカスタマーサービスに連絡して事情を説明し、再度修理担当者が来てくれることになりました。
修理担当のTさん、到着
そして後日、修理担当者Tさん到着。
最初に録音を聞いてもらい
前回、どんな異音か録音したものを聞いてもらっていましたが、今回の録音では発生の頻度も多く、かなり大きな異音も録音できていたので、それを聞いてもらいました。
Tさん、これらの異音については「確かに『カシャン、カシャン』という定期的な音や、時々、大きい『カシャーン』という音が聞こえますね」と異音の発生を認めています。
そりゃ、そうです。
だって現実に音が発生してるんですから。
次に、異音の聞こえる場所を説明
で、次にそれらの異音が聞こえる場所を説明しました。
前回修理に来てもらった際に、本体の最前面の裏にあるボトムカバーなるものの固定の甘さが原因で、それが振動して音を発生するとの説明でしたが、音が聞こえるのはそこからではなく、もう少し中央寄り、私の足が接地する辺りです。
本体をひっくり返して確認
Tさん、本体をひっくり返して、私が説明した部分を確認します。
ただ、この部分はベルトとその間に板金が1枚あるだけで、その他にネジなどの小さな部品はない構造なんだそうです。
だんだんわかってきたのですが、Tさんは、この「ベルトと板金しかない部分から、『カシャン、カシャン』とか『カシャーン』などの音が発生することは考えにくい」と最初から考えているようなのです。
なので、前回の修理のときも、「(私の)靴の底面とベルトの接触で音が発生しているような気がする」と言ってたんですね。
実際に30分走ってみる
次に、実際に30分走ってみることにしました。
前回は20分でしたが、もう少し長く走る方が異音の発生の頻度も上がると思ったし、録音で聞いてもらった音を実際にTさんに聞いてほしかったので、今回は30分走ることにしました。
それに、Tさんの言う靴の底面とベルトの接触なら「キュッ、キュッ」のような音がするはずで、「カシャン、カシャン」という音はしない、ということを訴えたかったから。
15分くらい走ったところで、右足を踏み込むたびに聞こえる「カシャン、カシャン」という音が聞こえ始めました。
さらに走ると、もう少し大きな「カシャーン」という音も聞こえ始めました。
ちなみに、この音、文字で説明するなら、砂利道を自転車で走っている時に小石が自転車に当たった時のような音に近いです。
そして、かなり大きい音の時は、私の靴底に何かがかすかに当たるような感触もあります。
私が、「今の音!」と言うと、Tさん、「あれは靴ですね」と。
いやいや、靴底のゴム素材が接触することであんな音がするはずないから!
その後も定期的な「カシャン、カシャン」という音が続いたり、何度か「カシャーン」という音がしましたが、その都度訴えるのは私もしんどいので、とりあえず30分走り切りました。
走った後でTさんと討論?
走り終わって、Tさんが説明するには、「『カシャーン』という不定期に発生する音は、右足がベルトの両端の金属のバー部分(足を乗せられる所)に当たって発生している」と言うのです。
最後の10分間くらい、Tさんが後ろから私の走る様子を録画していて、その録画を見ると、私の走り方のくせで、右足を蹴り上げる時にやや外側にはねるくせがあるようでした。
録画の中では、右足が金属部分に当たっていることはなかったのですが、Tさん曰く、右足を蹴り上げるときに、ベルトの右側の金属に当たっている時があり、その時に音がしているというのです。
いやいや、私、この説明には納得いきません!
私の右足が金属部分に当たることがある、というのは、もしかしたらそうなのかもしれません。
ですが、仮に当たったとして、
- 靴の底面のゴムっぽい素材と金属が当たった場合、「カシャーン」のような類の音はしないはず
→ これに関してはTさん、「ゴム素材と金属が当たってどんな音がするかは、私にはよくわかりません」 - また、靴が金属の部分に当たったら、私自身がなんらかの衝撃を感じるはずですが、私自身にはその感覚はありません
→ これに関しては、Tさん曰く「感じないくらい、つまり、触れるか触れないくらいで当たっているのかもしれません」 - それに、右足を踏み込む時に聞こえる定期的な「カシャン、カシャン」という音の原因は、靴とベルト面というゴム素材同士の摩擦で発生する音ではありません
→ これに関しては、Tさんはっきり答えず
いやいやTさん、あなたの説明、①も②もおかしいでしょ?
- 普通に物理的に考えて、2つの物体が接触・衝突することで音が発生するわけで、その片方の素材が靴の底のゴムのような素材の場合、「カシャーン」みたいな音がすることはほぼ考えにくい、ってわかるでしょ?大人なら。
日常生活でスニーカーやランニングシューズはいてて、「カシャーン」みたいな音がする場面てあります? - 触れるか触れないかくらいのかすかな接触で、「カシャーン」みたいなはっきりした音がするわけないでしょ?
ましてや、③にいたっては何の説明もなされていません。
Tさんの印象、だだ下がり
前回修理に来てくれた時までは、そこそこTさんには好印象でしたが、今回のこれらのTさんの説明で、正直、Tさんへの印象、かなり下がりました。
はっきり言って、私の疑問に対する物理的、合理的な説得力がほとんど感じられません。
確かに、私がいう音の発生する箇所には、構造上、ベルトと板金以外部品がないために、技術者の立場からして、その場所から音がするのは考えにくいと主張したいのはわからなくもありません。
ですが、「靴底のゴム製の素材が摩擦して、『カシャン』とか『カシャーン』などの音がするのは物理的に考えて合理性がない」という私の疑問に対するTさんの説明は、正直言って言い逃れにみたいに感じます。
その後も、お互いに言い分を説明し合う時間が続き、正直、私とTさんの間の溝は平行線のまま。
ただ、お互い大人なので、激しく言い争うというわけではなく、言い方はあくまで理性的です、念のため。
工場に電話
このままだと埒が明かず、Tさんから「ちょっと、工場にも電話してみましょうか」という提案。
工場に電話することで何か解決、もしくは事態が進展するのか疑問でしたが、工場の方はもっと多くの事例を扱っているし、工場の方にも録音した異音を聞いてもらうこともできると思い、工場に電話してもらいました。
Tさん、工場の担当者に電話をし、これまでの経緯や状況、自分の見解、私の言い分などを説明します。
一通り説明が終わったころ、私の録音で最も大きな「カシャーン」という音の前後をスマホ越しに聞いてもらったところ、「聞こえました」とのこと。
その後もTさんと工場の方は話し続け、落としどころを模索しているよう。
で、一通り話し終えて、Tさん電話を切ります。
「工場の方は、音の発生原因はなんておっしゃっていましたか?」と聞くと、「靴と金属部分の接触が原因ではないかと思われる。ゴムと金属の接触で『カシャーン』という音がするのは一見考えにくいが、金属部分は中が空洞なので、音が共鳴してそのような音がするのかもしれない」とのこと。
いやいや、この説明にも納得いきません。
百歩譲って、金属の中が空洞で音が共鳴しているとしましょう。
その場合、「カシャーン」ではなく、例えば除夜の鐘みたいなもっと長く響く音がするはず。
小石が自転車に当たったような衝撃音ではないでしょ?
最低限、保障してほしい
結局、Tさんの説明も、工場の方の説明も、音の発生の原因に関して物理的な合理性を感じられるものではありませんでした。
Tさんも工場の方も、
- 音がする場所にはベルトと板金しかない構造なのだから、そこから音が発生するとは考えにくい
- だから、それ以外に音が発生する原因は、靴と本体(ベルトや両端の金属部分)が接触することで発生している
という分析なんです。
でもそうだとしても、何度も言うように、①、②、③ の私の疑問に対して、彼らは納得できる説明はできていないんです。
平行線は埋まりそうもありません。
Tさんも困っているでしょうが、私はもっと困っています。
お金を出して買ったのは私なわけで、家でストレスなく走れると思って購入したのに、正直、異音が気になって集中しづらいんですから。
ですが、たぶん、これ以上話しても状況は変わらないと思ったので、私から最低限の保障をお願いしました。
私としては、異音の発生自体ももちろん気になるのですが、「異音のせいで故障してしまうんじゃないか?」と気にしながら走るのが一番ストレスなわけです。
なので、百歩、いや千歩くらいゆずって、故障につながることがないのであれば、異音がするのは我慢します。
異音の原因に関して私は納得していませんが、Tさん曰く、「機械としての不具合や故障に通じる部分はない」という主張です。
であれば、「異音が原因で故障する可能性はない(正確には、限りなく0に近い)ことを保障してください」と伝えました。
そうしたところ、Tさん、自信をもって「異音が原因で故障する可能性はありません(限りなく0に近い)。それは断言できます」と言い切りました。
ちなみに、この時の私の心の声は「言い切りましたね!覚えてますからね!」
(最後にサインする書類にも、今回の状況、保証の件をメモしました)
結局これが、今回のランニングマシン異音問題の落としどころとなりました。
あ、あと、右足が右側の金属部分に当たって音が発生するというTさんの説明に関しては、「なるべく意識して中央を走る。できれば、後ろから録画してみる、ということを試してみてください」とのことでした。
録画はともかく、なるべく意識して中央を走ってみることにします。
異音問題、落としどころは
11月末にアマゾンのブラックフライデーで購入、12月初めに我が家に届いたランニングマシンの異音問題、約2ヶ月かかり、
- 異音の発生原因は特定できず
- ただ、機械の構造上の問題は見あたらない
- 従って、異音が原因で故障することはないことを保証
というところで決着することとなりました。
うぅ~ん、正直、もやっとする気持ちは残りますけど、もうこれ以上考えても行動しても事態は変わらないだろうし、私がとれるアクションは全てとったと思うので、故障しないんなら最低限よしとします。
いつまでもひきずるのは私自身が損をするので、異音のことはなるべく気にせず、ランニングマシンを買った本来の目的「家の中で好きな時に気軽に楽しく走る」ことを楽しもうと思います。