注目キーワード
  1. お一人様
  2. セミリタイア

タイムバケット

先日、ユーチューブを見ていて「タイムバケット」という言葉を知りました。

タイムバケットとは

タイムバケットとは、time=時間、bucket=バケツのことで、やりたいことを年齢ごとのバケツに入れてリスト化することだそうです。

時間は、20歳代、30歳代みたいなざっくりした感じで大丈夫。

やりたいことは、かかるコストのことはとりあえず気にせず、その年代にやりたいことをその年代のバケツに放り込んでいくみたいな感じです。

「死ぬまでにやりたい100のこと」みたいなのはよく聞きますが、これにいつやるかという時間軸を加えることで、やりとげたい年齢や、実行するのに適したタイミングが明確になります。

ふり返ってみると

このタイムバケットという言葉を知って、これまでの自分の過去をふり返ってみました。

自分の年齢をすごく意識していたわけではなかったのですが、その時にやりたいこと、なりたい自分になるために、その時々で自分なりに考え行動してきたような気がします。

なので、今、50代後半ですが、正直、「あれをしておけばよかった」みたいな大きな後悔はほとんどないように思います。

ありがたいです。

アメリカへ

やりたいと思っていたことで、本当にやってよかったと思っていることはいくつかありますが、その中でも大きいのは、36歳の時に会社を辞めてアメリカに行ったことです。

私は20代の頃から自分の人生の中で、単なる旅行で海外を訪れるのではなく、海外で生活したい、海外に住んでみたいとずっと思っていました。

当時は海外に行くというと、考えられる一般的な選択肢は留学でした。

ただコストは、期間にもよりますが、数百万円かかったように思います。

そこで、なんとか安く海外に滞在できる方法はないか探したところ、海外の学校で日本語や日本文化を教えるインターンシッププログラム制度があることを知り、このプログラムに応募することにしました。

かなり昔のことなので、具体的な金額は忘れましたが、インターンシッププログラムの事務局にいくらか払い(たぶん10万円程度)、現地ではホームステイ先に生活費として毎月200ドル払うという感じだったと思います。

なので総費用は、事務局に払う10万円+2万円(約200ドル)×12ヶ月+自分の小遣い+往復の航空運賃。

自分の小遣いの額にもよりますが、留学よりもコストは圧倒的に少なくてすみます。

両親は・・・

会社を辞めてアメリカに行くと親に言った時、母親は私の性格をよくわかっていて、いつも私のやることは黙って応援してくれるタイプなので、多少驚きはしましたが、基本的に何も言いませんでした。

本人が決めたら、まわりが何を言っても聞かないとわかっていたんでしょうね。

ただ、父親は母親に「アメリカに行くより、嫁に行ってくれ」と言ったとか言わなかったとか(笑)。

その後の人生に大きく影響

アメリカには1年滞在したのですが、後半は、日本に帰らずなんとかこのままアメリカに住み続けたいとかなり本気で考えるほど、アメリカでの生活がはまってしまいました。

残念ながらその夢はかなうことなく、1年後に日本に帰国することになるのですが、やりかったこと=海外に住むことを実現したことで、結果としてその後の私の考え方や行動に大きな影響があったことは否めません。

海外へのさらなる興味、英語の習得、外国人とのコミュニケーションなど、視野を広く世界に向けることに加え、通信制の大学卒業、大学院でのMBA取得、その後の香港駐在時代の経験。

特に、大学やMBA、香港駐在などはアメリカ滞在の経験が直接影響したわけではありませんが、アメリカ滞在の経験がなければ行動、実現することはなかったでしょう。

そして、これらの経験がさらに次のステップへとつながっていったような気がします。

(父には申し訳ないですが)結局、嫁に行くことはありませんでしたが、私としては嫁に行くよりアメリカに行って良かったと思っています。

いくつになってもやりたいことはやればいいのですが、やはり実行するのに適したタイミングは意識する方がいいですよね。

当時はタイムバケットの考え方は全く知らなかったのですが、年齢的なタイムリミットを考え、実行するなら今しかないと意識していたんだと思います。

これからのタイムバケットは

で、50代後半の私の今後のタイムバケットは、(年齢ではなく)母が元気でいてくれるまでと、それ以降で考えています。

母が元気でいてくれる間は、なるべく母との時間を大切にしたいと思っています。

コロナの影響で、施設にいる母との面会も制限されたり、母自身の健康状態も、例えば一緒に旅行に行くことなどは以前ほど簡単ではなくなってはいますが、それでもできることを一緒に楽しみたいです。

そしていつになるかわかりませんが、いつか母とお別れした後は、東京に戻って、友人達と楽しい時間を過ごしたいです。

ゴハン食べたり、おしゃべりしたり、旅行に行ったり。

特にコロナが落ち着いたら、旅行、できれば海外旅行に行きたいと思っています。

いくつか行きたいところはあるのですが、ずっと前から一生のうちに行ってみたいと思っていたのは、アフリカのケニア。

よく写真などで見かける風景ですが、サバンナの大地に沈む夕日を背景にキリンや象のシルエットが浮かんでいるのをこの目で見たい!

そのために、まずはこれからも心身ともに健康で、経済的にも自立した生活を送ることが何よりも大切だと日々感じています。

これって、何をするにも必要で至極当然のことですよね。

結局、シンプルであることがいつも大切、ということなのかな。