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東京都知事選、小池さんに感じること

今週の日曜日、7月7日はいよいよ東京都知事選挙の投開票日ですね。

私は都民ではないのですが、各候補の選挙戦を興味を持って見ています。

8年前の小池さん

ちなみに、8年前の2016年の選挙の時は私も都民でした。

当時、小池さんの人気は高く、当選すれば初めての女性都知事となる小池さんに、同じ女性として、「この人は何かやってくれるんじゃないか」と期待したのを記憶しています。

おそらく、私だけではなく、多くの方が小池さんに期待していたのではないかと思います。

その2016年の時の小池さんの得票数は291万票、自民、公明両党の推薦候補と野党四党の統一候補に大勝しました。

また、投票率は59.73%となり、前回の46.14%を13.59ポイントも上回ったそうです。

そして2期目の2020年の得票数は366万票で、どちらも2位の候補者に圧倒的な差をつけての当選でした。

今回の小池さん

そして迎えた小池さんにとって今回の3期目の選挙は、少し状況が違うようです。

前回の選挙の時も持ち出されましたが、小池さん自身の学歴詐称問題をはじめとして、神宮外苑の再開発問題、48億円かかったと言われる都庁のプロジェクションマッピング、選挙直前を狙ったと見られる低所得世帯への1万円商品券配布などなど、色んな懸念事項が明るみに出ています。

小池さん本人の経歴に関する学歴詐称問題は私もちょっと気になりますが、正直、私は政治には疎い方で、都政に直接関係する残りの案件などに関してはあまり詳しくありません。

選挙の前になると、特に有力候補者に関するネガティブは情報が出て来るのは、ある意味仕方ないのかもしれません。

テレビvsネット

ですが、私自身が8年前と違うのは、テレビを中心とするマスメディアからの情報よりも、ネットからの情報をよく見ているということです。

これは今回の都知事選挙に限ったことではなく、最近はテレビを見ることが少なくなり、その代わりにネット、主にユーチューブを見ることがすごく多くなりました。

ただ、ネットの情報は玉石混合というか、信用に値するものとそうではないと思われるもの、とにかく色々あり、自分で取捨選択しなければならないのですが、良くも悪くも、誰かに忖度したり制限されたりしている情報は少なく、誰もが自由に情報発信できると感じています。

それに比べると、テレビの発する情報はなんと断片的、部分的で、スポンサーや何か見えない大きな力に忖度しているのではないか?ということに、否が応でも気づかされます。

ですが、まだまだテレビなどのマスコミからの情報だけを鵜呑みにする方も多いのではないか、とも感じています。

公開討論会を見て

そんな中、先日、ユーチューブで、小池さん、蓮舫さん、石丸さん、田母神さんの4人の候補者の公開討論会(音声が発生します)を見ました。

この公開討論会で、すごくびっくりというか、あきれたのが、その他の候補者からの質問に対する小池さんの回答です。

蓮舫さんから

まず、蓮舫さんから小池さんに対して、「明治神宮外苑の再開発に関して、『まさか外苑の再開発の事業者からパーティーチケットの購入とか、受けてませんよね』」という質問がありました。

これに対する小池さんの回答は、「それぞれ法律にのっとった形で公表しています」というもの。

全く答えになっていません。

この小池さんのあいまいな回答に関して、石丸さんが、「蓮舫さんの質問はイエスかノーかで答えられるので、視聴者の方も全員そう思っていると思うので、もう一度イエスかノーで答えていただきたい」と直球で追求します。

石丸さん、ナイス!

すると、「さまざまな方々から意見、協力もいただいています。そして、それは法的にのっとって進めています」と、また全くはぐらかした回答をする小池さん。

さらに司会者が、「よくわからないのですが、それはイエスということですか?」と聞くと、またもや「法律にのっとって進めています」と、回答になっていない回答を平気で繰り返す小池さん。

これ、誰が聞いても、質問の回答になっていないし、司会者の言うように、つまり「イエス」ってことなんじゃないでしょうか?

小池さん、うまくはぐらかしたつもりかもしれませんけど、全く逆効果だと思います。

おそらくほぼ全員の視聴者の方が「結局イエスでしょ」と思ったんじゃないでしょうか。

田母神さんから

もうひとつは、田母神さんからの「自分は築地に事務所を構えているが、移転が1年遅れたことで小池さんを恨んでいる人が多い」というコメント。

それに対して、小池さん、笑いながら「お友達を選んだ方がいい」と一言。

これもどうなんでしょう?

築地移転に関して、多少の反対があってもきちんとした意図があって遅らせたのなら、それを正々堂々と説明すればいいだけのこと。

それができないから、まさに図星、痛いところを突かれてこう言うしかなかったような印象です。

これらの詳細は、こちらの記事にまとめられています。

多くの人に公開されるべき

感じた疑問を直球で質問する候補者、少し及び腰で質問する候補者、そして、質問にまともに答えない、自分に都合の悪いことははぐらかして、明らかに質問の答えになってない内容を堂々と何度も答える候補者。

既にネットでは話題になっていますが、こういう良くも悪くもそれぞれの候補者の立候補に対する姿勢が直接伝わってくる公開討論会はもっと行われるべきですし、普段ネットをあまり見ない有権者の方にもなんらかの方法で公開されるべきだと思います。

有権者は、どこにも忖度しない中立的な情報源からできるだけ多くの情報を得て、それらを把握した上で投票する権利があるはずです。

一人一人の都民に期待!

現時点でも、小池さんには組織票があるので、候補者の中では優勢だといわれています。

ウィキペディアによると、「組織票とは利益団体などが特定の候補者の推薦を行っている場合に、その団体の所属メンバーが当該候補者に対して組織的に投票する行為である」そうです。

その候補者が当選すると、自分の属する団体が恩恵を受けることができるために、その組織に属する有権者がその候補者を推す=投票するということなんでしょうね。

ですが、みんながみんな本当にそうなんでしょうか?

中には、あまり深く考えず、「興味ないから誰でもいい」「誰がやっても変わらないから」などのように、思考停止で言われるままに投票する方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?

ですが、私、この気持ち、わからなくもありません。

私達は、毎日の仕事、家事、子育て、介護、その他諸々で、正直疲れています。

「政治なんて誰がやっても同じでしょ」と思う気持ち、そんなに責められないような気もします。

現に、今もほとんど何も変わっていませんしね。

ですが、そういう人、特に小池さんの組織票と言われる団体に属している有権者の方にも、先の公開討論会での小池さんの言動を見てほしいと思います。

誰がやってもそれほど変わらないかもしれない、だから誰でもいい。

でも、いくら自分の組織が推薦する候補者だからと言って、多くの都民、国民が見ている公開討論会であんな誠意のない回答をする人に、「都知事を任せよう!」と思えますかね?

私だったら、あの小池さんを見て、そんな気持ちにはなれないです。

今、多くの国民が今回の都知事選の行方を注視しています。

一人一人の都民の有権者の方が、

思考停止にならず

偏った情報だけでなく、できるだけ色んな角度からの情報を得た上で、

東京の都政を背負うのは誰がふさわしいのか、ご自身でしっかり考えて

投票されることを期待しています!