大体平日は、5時50分~6時の間に起きています。
で、そこから7時くらいまでの間、布団もたたまず、パジャマのままで(笑)、英語のリスニングとシャドーイングをしています。
2018年に仕事を辞めてからほとんど英語に触れる機会がなくなったので、申し訳程度に英語に触れる時間を作ってお茶を濁しているというわけです(苦笑)。
こんな時間に誰?
その日もいつもと同じように、朝6時くらいに起きて眠い眼をこすりながらシャドーイングをしていると、玄関からピンポーンの音が!
時計を見るとまだ6時45分。
こんな時間にいったい誰が?
夜遅いピンポーンもドキッとしますが、朝早いのもそれはそれでビックリします。
「もしや子どものピンポンダッシュか?」と一瞬思いましたが、いやいやそれはないでしょう。
まだパジャマ姿だったので、取り急ぎ下のズボンを履き替え、上にカーディガンをはおり、マスクも忘れずに階下へ降りていきます。
うちはインターフォンがないので、「はぁ~い」と答えると「○○です」という年配の女性の声が。
はっきり聞き取れなかったのですが、怪しい人ではないようです。
組費の集金
ちょっと安心してドアを開けると、顔は見たことはなかったのですがどうやらご近所さん(70代くらいのおばぁさん)のようでした。
で、用事は何かと思ったら、「組費を持ってきました」とだけ言って、おもむろに集金してきたお金の入っている箱と名簿を私に突き出します。
うちの町内会はいくつかの組に分かれていて、毎月当番で組費を集金し、会計係(今期は私)のところに持ってくることになっています。
普通は、月初めの土日に集金してそのまま持って来られる方がほとんどです。
というか、平日はお仕事している人がほとんどなので、それが常識的だと思うのですが・・・
なので「なぜ平日?それも朝の7時前に?」と、心では思いましたが、そこはご近所さんなので顔には出しません。
相手はお年寄りだし、ここは丁寧に対応すべきでしょう。
集金した人数と金額を確認し、「はい、確認しました。それでは名簿を次の方に渡してください」と言って箱と名簿を返すと、おばぁさん、「誰に渡せばええの?」と聞いてくるのです。
え?名簿に書いてあるでしょ?
あなたの名前の次の人に渡すんですよ。
と、これまた心の中で思いましたが、いくらお年寄りといえど、それまでの彼女の言動で、高齢かどうかとは別に常識的な判断ができそうもない人だと感じとっていた私。
おばぁさんの名前を確認し、名簿の名前の欄を指して、「○○さんのお名前の隣に書いてあるお名前の方に渡してください」と、これまたできるだけやさしく説明。
その後、とりあえず彼女は理解したようで帰っていきました。
玄関の門扉を開けっぱなしにしたままで。
はぁ~
人のふり見て・・・
誰しも高齢になると理解力や認知力が衰えるのは避けられません。
私だって、既にそれを感じてますから。
ただ今までは、老化によって物事の理解力や認知力が衰えるのは、難しいことが理解できなくなったり、判断できなくなったりすることだと思っていたのですが、彼女とのやりとりで感じたのは、それだけではなく、物事の常識的な理解や判断も鈍くなってしまうのかなぁということ。
だんだんまわりのことが見えなくなり、自分のことしか考えられなくなるんですかね。
例えば、もしかしたら彼女は朝5時くらいから起きていて、だから7時前というのは、彼女にとっては9時前くらいのちょっと早めの午前中の感覚?
そして、お勤めしていない彼女にとっては、平日のその時間は用があれば他の人の家を訪問してもよい時間だったのかもしれません。
私は通勤はしていないので、朝早く来られてもビックリするだけでしたが、小さい子どもがいたり、お勤めしている家庭であれば、「朝の忙しい時間に、わざわざ組費を持って来るなんてなんなの?」と思うかもしれませんね。
今目の前のことや自分のことしか見えてなくて、その後の展開とか相手の都合とか考えられなくなってくるんですかねぇ・・・
いやいや高齢かどうかは関係なく、その人によるのかもしれません。
もしかしたら、私だって自分ではそれなりに気を使って考えているつもりでも、まわりや相手のことを考慮できていないこともきっとあるような気がします。
いかんいかん、気をつけなくては!
あのご近所さんから得た教訓です。
それにしても、あのおばぁさん、私の家の後(あの時間に)そのまま次の当番の人のところに行ったのかしらん・・・?