フェイシャルケアをしてもらいに1ヶ月に一度、皮膚科に通っています。
先週行った際の、受付で順番を待っている時の微笑ましい出来事です。
おばあちゃんの会話
私の行っている皮膚科には、いわゆる一般の皮膚科と美容皮膚科があるのですが、受付や待合室はひとつしかありません。
なので、美容皮膚科の人も一般の皮膚科の人も同じ待合室で待っています。
私のすぐ前にいたおばあちゃん、どうやら私の後ろにいるおばあちゃんが知り合いだと気づいたらしく、「あらぁ！」という感じで後ろのおばぁちゃんのところへ。
で、おばあちゃん二人の会話が始まりました。
そこは察してあげないと
私の前にいたおばあちゃんをA、後ろにいたおばあちゃんをBとします。
Aおばあちゃん：「久しぶりじゃね。元気じゃった？」
どこか悪いから病院に来ているのだと思うが、まぁ皮膚科なのでそれほど大事でもないか。
Bおばあちゃん：「ちょっとね、恥ずかしいんじゃけど・・・」（と口ごもる）
Aおばあちゃん：「どうしたん？」
Bおばあちゃん：「それがね、水虫なんよ」（前にいる私くらいにしか聞こえない声で、言いにくそうにそっとささやく）
Aおばあちゃん：「まぁ、水虫なん？」
あっちゃぁ！
Aおばあちゃん、そこは察してあげないと。
悪気がないのはわかるけど、その声じゃぁ、まわりの人には聞こえちゃったよ。
二人は私の後ろにいたので、Bおばあちゃんの顔を見ることはできませんでしたが、きっと恥ずかしかったに違いない。
「でも、水虫って夏は結構ポピュラーですから。おばあちゃんだけじゃありませんよ。まわりの人もみんなそう思ってるから大丈夫」と、心の中でBおばあちゃんを励ます私。
さらに会話は続く
それから、しばらく二人の会話は続きます。
Aおばあちゃんのせいでまわりに水虫だってことをばらされてしまったBおばあちゃんでしたが、その後も気を悪くすることもなく、Aおばあちゃんとそれなりに楽しそうに会話を続けていました。
で、会話は、Bおばあちゃんの着ているブラウスに。
Aおばあちゃん：「あら、そのブラウス、いいねぇ。よく似合っとるよ。」
Bおばあちゃん：「古いんよ。タンスの奥から引っ張り出してきたんよ」
Aおばあちゃん：「いやいや、全然古臭くないよ。いいよ」
決してお世辞ではなく、ほんとにほめてる様子のAおばあちゃん。
思うに、Aおばあちゃんて、水虫をばらした時もそうだけど、思ったことをそのまま口に出す無邪気な人なんですなぁ。
Bおばあちゃん：「そぉ？」
顔は見えなくても、オシャレしてきたことをほめられてはにかんでいるような様子が、そのうれしそうな声から感じられます。
フフフ。
Bおばあちゃん：「病院に来るのに、いつも同じ服じゃぁいけんしね。色々考えんといけんから大変よ」
持ってる洋服をひっくり返して、あーでもない、こーでもないとコーディネートを考えてたんでしょうね～
ほめられてちょっと照れ隠しな感じがカワイイ。
女心は続くよいつまでも
なんとかわいらしいBおばあちゃん。
水虫で皮膚科に通うことを恥ずかしく思いつつも、通院する時のコーディネートに気を使ってオシャレする女心。
奥ゆかしいというか、微笑ましいですなぁ～
結局、私は後ろに座っていたBおばあちゃんの顔や、タンスの奥から引っ張り出してきたブラウスを着ている姿を見ることはできなかったのですが、Bおばあちゃんのおかげで、その日はなんだかほっこりした穏やかな気持ちで過ごすことができました。
いくつになっても女心は健在です！
水虫なんて気にせずに、他の場所にお出かけする時も、オシャレして出かけてくださいな。
