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春の足音

明日から3月。

昨年からコロナ感染の影響で、お花見や諸々のイベントはめっきりできなくなりましたが、やはり3月がやって来ると思うと、すぐそこまで近づいて来ている春を感じます。

1年ぶりの母との面会

そんな中、先日、母が入居している施設から、「3月1日より、フィルム越し、少人数、10分程度に限定して、面会が可能になる」との連絡がありました。

昨年3月からコロナ感染予防のために、母との面会ができなくなってから既に1年。

その間は、ずっとビデオ電話での面会。

とりあえず、画面からお互いに顔は見えるものの、直接会ってないので実際の様子は細かく把握できないし、施設のスタッフさんではできない細かい身の回りの世話もできないし、色々気になってました。

10分程度のフィルム越しでの面接だから、まだ部屋に入って一緒に過ごしたり、細かい世話をしたりはできないけれど、やっと直接顔を見れることで、少しホッとしています。

先日のビデオ電話で、母に「来週会いに行くよ」と言うと、母も「来るの?うれしい」と言っており、なんだかちょっとほろっとしそうになりました。

母が元気な頃は、お互い、そういうことを口に出すような母娘ではなかったのですが、母が認知症になってからは、私も母に対する思いをわりと素直に伝えることができるようになった気がします。

なんでですかね・・・。

もっと前からそうすればいいのにね。

母の絵手紙

この絵手紙は母が以前に描いたもので、春の訪れを感じてなんだかほっこりさせてくれるので、気に入って部屋に飾っています。

H27.6.19とあるので、認知症とわかって1~2年くらいの頃に描いたのだと思うのですが、いつも「結構上手に描けてるなぁ」と感心します。

少なくとも、私はこんなに上手に描けません。

今は絵を描くことはもちろん、字を書くのもやっとこさという状態にはなってしまいましたが、それでも元気で穏やかに暮らしてくれさえすればそれだけで十分です。

色んなことを少しずつ忘れて、色んなことが少しずつできなくなっても、母が嫌な気持ちや不安な気持ちになるべくならず、穏やかに過ごしてくれればそれでいいのです。

「いつか、そんなことも過去になってしまう日が必ず来る」と自分で自分に覚悟させつつも、一方で、「それまでできるだけ母と一緒に過ごせる時間が長いとよいなぁ」とも思います。

そのためにも、とにかくコロナ感染が一日も早く終息して、自由な世界が戻ってきてほしいです。