原田ひ香さんの「三千円の使いかた」という本を読みました。
私は知らなかったんですが、テレビドラマにもなっていたそうで、その影響もあったのか、80万部を超えるベストセラーだそうです。
おおまかなあらすじは
主な登場人物は、御厨(みくり)家の女性達の、祖母、母、長女、次女。
彼女達それぞれが人生の節目で、それぞれの立場や価値観におけるお金との向き合い方が繰り広げられる物語です。
彼女達は実際にどこにでもいるような人たちで、その彼女達に起こるエピソードも私達の身の回りにもありそうな出来事です。
細かいストーリーは、ネタバレになるのでここでは省略しますね。
タイトルにもある「三千円」という金額ですが、これって庶民にとって絶妙な金額だと思いませんか?
少なくとも私にとっては(苦笑)
例えば、五千円というと、五千円札が1枚なくなってしまい、なんだかお金を使った感があります。
かといって、千円では今時できることはちょっと限られてしまうような。
最近はキャッシュレスが多いので、財布からお札がなくなるという感覚は少なくなってしまいましたが、それでも五千円だと「使ったなぁ」っていう感覚がありますよね。
最近私が使った三千円
で、その絶妙な三千円を使って、最近私が感じた幸せを考えてみました。
それは、昨年10月に12年ぶりに会った友人と、年が明けて先日また会った際に使った三千円。
その時の記事「12年ぶりの旧友との再会」はこちら
まぁ、平凡すぎる使い方で面白くもなんともないかもしれませんが(笑)その内訳は、
- ランチの青空定食:1,639円
- ベイクドチーズケーキセット:930円
- 成城石井のトルティーヤ 牛焼肉:473円
合計:3,042円也。
ランチの青空定食:1,639円
私達は二人の中間距離の岡山で会ったのですが、まずは、岡山駅近くにあるイオンモール岡山の中の無印に行くことにしました。
二人ともそこそこの田舎に住んでいるもので、近くに無印がないため、こういう機会には必ず無印をのぞく習性(?)があるのです(笑)
こちらの無印はかなり広く、「ReMUJI」というお客さんから回収した服を使って染めなおしたり、リメイクした服が販売されていました。
なかなか楽しかったです。
その無印で1時間弱ほどすごし、ちょっと早めのランチへGO。
ランチは、イオンモール岡山の7Fのレストランフロアの五穀(ゴコク)という和食レストランの(確か)青空定食というメニュー。
ご飯はおひつに入った五穀米、てんぷら、煮魚、牛肉の時雨煮、お味噌汁に漬物、さらにデザートのわらびもち、という「青空定食」という名前のとおりいかにも健康で元気になりそうなメニューです。
もちろんこの青空定食がおいしかったということもありますが、店内が広く、隣のテーブルとの距離もあって、ゆっくり食事ができました。
東京だと、隣のテーブルが近くて何かと気を使ったりしますよね。
そしてお茶が少なくなると、すぐに店員さんがお茶をつぎに来てくれるのも好印象でした。
平日の昼間ということもあってか、店内がすいていて、食事が終わった後もお茶を飲みながら、15~20分くらい気がねなくおしゃべりできたのも良かったですね~
東京にはない地方ならではのメリットだったりします。
おしゃべり好きな私達、次から次へと話題には事欠きません。
ふふふ・・・・
ベイクドチーズケーキセット:930円
青空定食でお腹がいっぱいになりつつも、その後の甘いものは必須の私達(笑)
友人の彼女曰く、駅裏が昭和の雰囲気が残っていていい感じのカフェがあるのでそこに行こうということに。
それがこのお店、「ONSAYA COFFEE」
その中で私達が行ったのは「奉還町本店」
私がオーダーしたのは、ケーキセットのベイクドチーズケーキとカフェオレ。
両方ともとってもおいしかったのはもちろんなのですが、なんと言ってもこのカフェの雰囲気がステキでした。
1階と2階があり、1階でもコーヒーをいただけるのですが、2階がオススメです。
まずテーブル全てがソファー席で、どの席に座ってもゆったりくつろげます。
そして、このお店も隣のテーブルとの間隔がかなりゆったりとられているので、まるで、自宅のリビングにいるかのよう。
まわりを気にせず、自分達のペースでおしゃべりできましたよぉ。
こちらも平日の午後ということもあり、店内は半分程度のお客さん。
これって、ほんと、地方ならではの良さです!
今時のこじゃれた若者カップル、赤ちゃんを連れたママ友二人組み、地元民らしきややご高齢の男女のグループなど、老若男女、客層もバラエティに富んでました。
「色んな人に愛されている地元のカフェなんだなぁ」と感じましたよ。
そんなわけで、私達、この「ONSAYA COFFEE 奉還町本店」でかれこれ2時間以上、いやもっと?すごしたでしょうか。
ランチのお店であんなにおしゃべりしたにもかかわらず、まだしゃべることがあるんですね~、これが。
特に、この「ONSAYA COFFEE 奉還町本店」は、先にご紹介したように、2階は全てソファーでゆったり、店内の照明もやや暗めで、BGMは(よく覚えてないけど)ジャズ?風?な感じ。
この落ち着いた雰囲気のせいか、「青空定食」のランチのお店では話さなかった、例えば、家族に関する複雑な思いとか、普段はあまり口にすることのないちょっとシリアスな話も自然にできたりして、なんだか気持ちが楽になりました。
自分では我慢しているつもりは全くなかったのですが、「話すことで気持ちが楽になったということは、無意識のうちに気にしていたのかなぁ」と思ったりして。
成城石井のトルティーヤ 牛焼肉:473円
そして4時過ぎにお店を出て、そろそろ家路につく私たち。
彼女は岡山駅からバス、私はJRなので、岡山駅の駅ビル「さんすて」でそれぞれ買い物。
このさんすてには、成城石井が入っていて、無印同様、私達はここぞとばかりにそれぞれ目当てのものを購入。
成城石井なんて、無印以上に私達の生活圏にはありませんからね(笑)
と言っても、私はその日の夕飯に「トルティーヤ 牛焼肉」を買っただけですが(笑)
実は私、この「トルティーヤ 牛焼肉」が大好きで、東京へ遊びに行った時には、友達と夕飯の約束をしていない日は、いつもこれを買っていました。
この日も岡山の成城石井でこれを買おうと心に決めていたんです!(笑)
予定通り、成城石井でお目当ての「トルティーヤ 牛焼肉」を購入し、彼女と別れ、岡山からJR山陽本線で家路につきます。
約1時間半、電車に揺られ最寄駅に到着。
そこからいつもの自転車で約20分強、やっと我が家に着きました。
時刻は夜7時半過ぎ、私は夕飯はお風呂に入った後、ゆったりした気分で食べる派なので、この日も先にお風呂へ。
そして冷えたからだもあったまり、さっぱりしたところで、冷蔵庫からお目当ての「トルティーヤ 牛焼肉」を出しテーブルに。
それだけだとちょっと物足りないので、冷蔵庫にあったお豆腐に生姜とポン酢をかけて冷奴も追加しました。
メキシカンと和食の取り合わせがイマイチですが、料理をしなくても食べられるものが冷蔵庫にお豆腐しかなかったので、よいことにします(苦笑)
いただきま~す!
私、好きなものは後に残しておくタイプなので(どーでもよい?)、まずは冷奴を一口。
ポン酢と生姜で口の中がさっぱり、これはこれでおいしいです。
そして、待ちに待った「トルティーヤ 牛焼肉」君とのご対面です!
君に会えるのを待ってたよぉ!
一口、口にほおばると、はいはい、思ってたとおりのあの味が口いっぱいに広がります!
久々の再会をしみじみと味わいながら、冷奴と交互に食していきます。
そして、いよいよ最後の一切れとなり、口に入れる前に、その姿をしかと目に焼き付けます。
口の中の最後の一切れをしっかり味わいながらかみ締め、遂に「トルティーヤ 牛焼肉」との再会が終わりました。
大げさ?(笑)
もう少し食べたかった気持ちもありますが、この「もう少し食べたい」という気持ちがいいんでしょうなぁ。
また次に会う日まで、しばしのお別れです。
三千円、全部食べ物(笑)
と、こんな感じの、最近私が使った三千円。
ランチとお茶で過ごした、友人との満たされた時間。
食事そのものがおいしいことに加えてお店の雰囲気など手伝って、何気ない日々の話はもちろん、普段はあまり口にしないようなことも話せてしまったり。
私はどちらかというと一人の方が気楽なタイプなので、普段はひとりでも平気なのですが、たまにこうやって昔からの友人とおしゃべりできると、「やっぱり時々誰かと色々話せるっていいなぁ」と思ったりします。
そんな心が潤った時間を過ごすことができて、友人にはもちろん、ランチのお店「五穀」とお茶のお店「ONSAYA COFFEE 奉還町本店」にも感謝ですね。
そして、もちろん成城石井の「トルティーヤ 牛焼肉」にも。
以前と変わらずおいしかったです!
ただちょっと気になったのは、その価格。
税抜きで438円だったのですが、確か以前は399円くらいだったような・・・・?
昨今の値上げラッシュで「トルティーヤ 牛焼肉」も値上げせざるを得なかったんでしょうかねぇ。
ま、仕方ない。
税抜き438円(税込み473円)で、あんなに幸せな気分になれたんですから。
と、こんな感じの私の三千円の使い方でした。
考えてみれば、全部食べ物(笑)
ですが、どれも食べ物を通して幸せな気持ちになることができましたよ。
お金や節約は、人が幸せになるためのもの
物語の最後に、「お金や節約は、人が幸せになるためのもの。それが目的になったらいけない。」という祖母の言葉があります。
これを読んで、先日の「楽天デビットカードで公共料金の支払いもポイント1%!」の記事で、
「そもそも『何のためのポイントか?』ってことですよね。そのポイントで、生活が少しでも豊かに楽しくなればいいんです。」
と書いたことを思い出しました。
偶然ですが、この本の祖母と全く同じことを書いてましたね~
改めて思います。
お金を使うべきは自分や大切な人の幸せのため。
たった三千円?
されど三千円?
三千円でも(いや、金額の大小に拘らず)十分幸せを感じられること、感じられる自分であること、なんだかうれしく思います。