以前、歯の詰め物(セラミック)が取れて割れてしまった際、コンポジットレジンというLEDの光を当てて固めるプラスチック素材で治療してもらいました。
それまで私はこの治療法を知らなかったのですが、コンポジットレジンは保険が利き、その時の支払いもレントゲンの費用も含んでなんと1,700円。
数万円以上もするセラミックとはえらい違いです。
気になる銀歯
ちなみに、私、下の左右の奥歯2本と、右の3本目の奥歯が銀歯なんです。
確か15~16年くらい前に虫歯の治療をした時の銀歯なんですが、それ以来、鏡を見るたびにちょっと気になってました。
特に右の奥から3本目の奥歯はちょっと口を開けると見えてしまうので、次に虫歯になったら高くてもセラミックの白い歯にしようと心に決めておりました。
「口を開けると銀歯がキラッ」て、「The おばちゃん」、もっと言うと例えば「昭和のコントに出てくるようなおばちゃん」みたいじゃありませんか?(笑)
なんですが、これがなかなか虫歯になってくれず、白いセラミックに変えるタイミングがないまま今に到っています。
銀歯を白い歯に?
ですが、先日、詰め物が取れた後にコンポジットレジンで対応してもらった時に、ふと思いつきました。
「もしかして虫歯にならなくても、銀歯をコンポジットレジンに変えてくれることはできるのかしらん?」と。
一方で、コンポジットレジンは保険適用、つまり、虫歯などの治療でないと対応してもらえないのでは?とも思ったり。
「治療になるわけじゃないから無理かもなぁ」と思いつつ、ダメもとで先生に聞いてみました。
すると先生曰く、「できますよ」とさらっと一言。
へ?
あまりにあっけらかんとした先生の返事に、一瞬気が抜けましたが、なんとできるんだそう。
で、3本の銀歯を見てもらったところ、「3本のうち2本は可能だが、左の奥歯は隣の歯の接地面が大きいのでちょっとむずかしい」とのこと。
それでも、2本は保険適用で白い歯(コンポジットレジン)にできるなら、ラッキ~!
ということで、まずは、1本目の治療の日を予約。
え、麻酔?
で、数日後、予約日に歯医者へ。
診察台に座り、先生と、今日は右の奥から3本目の銀歯をコンポジットレジンに変える旨を確認。
そして診察台が倒れ、顔にタオルをかけられ、さぁ始まると思った時、先生がおもむろに、「麻酔をします」と言うではありませんか。
前回詰め物が取れた時には麻酔はしなかったので、てっきり今回もしないものだと思い込んでたものでちょっとあわててしまいました。
だって、歯茎に注射するんですよね?
それってかなり痛いのでは?
既に診察台が倒れていて顔にタオルがかかっている状態だったのですが、背に腹は代えられません。
ちょっと恥ずかしかったのですが、どのくらい痛いのか心配だったので思い切って聞いてみました。
注射するんですよね?
痛いですか?
すると先生曰く、「注射ですが、なるべく痛くないようにやりますので」とさらっと一言。
「いやいや、先生にとっては日常の作業でも、私にとっては心の準備がいるのですよ。そんなにさらっと言わないでくださいよ」と、心の中で叫んだものの、そんなことは関係なく先生は淡々と進めていきます。
ドキドキしながら口を開け、されるがままの状態。
いつ針が刺されるのか、どのくらい痛いのかハラハラしていましたが、いつまでたっても注射のようなチクッとする痛みはせず・・・・
「なんか思ってたのと違う・・・」と思ってたら、いつのまにか麻酔は終わってました。
あんなに怖がっていたのが、正直、ちょっと恥ずかしい。
いい大人が・・・・(苦笑)
その後、銀歯をけずりコンポジットレジンを注入して研磨、噛みあわせや高さなどを確認して無事終了。
無事、銀歯が白い歯に変わり、ちょっとうれしい。
右側の歯茎と唇に麻酔が残ってはいるものの、麻酔は痛くなかったし、「保険適用の1,660円で銀歯が白い歯になってよかったわぁ」と思いながら、自転車をこいで家路に着きました。
それは食事中に起こった!
で、家に着いて昼ご飯を食べることになるのですが、ここでちょっとした事件(?)が起こります。
右の唇あたりに麻酔が残っていて感覚は麻痺してはいるものの、食べたり飲んだりはそれなりにできます。
そうは言っても、昼ごはんはあまり噛むのに力がいらない柔らかいものがいいだろうと思い、パンと卵、バナナとヨーグルトを食べることにしました。
麻酔が残っていて感覚が鈍くちょっと違和感があるので、用心してゆっくり噛んでいたのですが、時々パンとは違うちょっと固めのお肉のような触感が歯に当たります。
「気のせいかも?」と思っていたのですが、しばらくするとまた同じような固めの肉の触感が。
なんだろうと思いながらも、さらに気にせず食べ続ける私。
ですが、はたと気づきました。
これはもしや、麻酔の効いてる唇の内側(の粘膜の部分)を噛んでしまっているのでは?
そう思って、舌でその部分を舐めてみると、なんだか皮が剥けているような感触。
嫌な予感がして、ティッシュを当ててみると見事に出血しているではありませんか!
麻酔が効いてるから痛みはないんですが、パンと一緒に唇の内側も流血しながら噛み続けていたと思うと、ちょっとゾッとしました(笑)。
ただ、出血してはいるものの食欲には勝てず(笑)、その後もそれ以上流血しないように、用心しながら食事をなんとか終えました。
その後いったいどういう状態になっているのかと、唇の裏側をめくって鏡で見てみるとまるで「辛子明太子」状態。
よく「たらこ唇」っていいますが、唇の裏側は赤みが増し唇そのものも腫れていて、これぞ「たらこ唇」。
そして唇の裏側は、ところどころ出血した箇所が少し固まり赤い点々になっていて、まさに「辛子明太子」の「辛子」そのもの。
大げさでなく写真を撮っておこうかと思うくらいの、「辛子明太子」と見まごうばかりの私の唇の裏側でした。
撮りませんでしたけど(笑)。
次回はよくよく注意してゴハン食べなきゃ(笑)。