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2025年夏参議院選の結果、日本は変われる?

参議院選挙、終わりましたね。

今回の参議院選挙は、色んな意味で注目されていた国政選挙だったのではないでしょうか。

政治に関してあまり知識も関心もなかった私も、それなりに注目していました。

参議院選挙についての記事「日本が動きだす?2025年夏、参議院選!」はこちら

投票率はどうだった?

まず投票率です。

当初、三連休の中日で投票率が下がるのではないかとも言われていましたが、実際はどうだったのでしょうか?

こちらの記事によると、

「総務省は21日、参院選の投票率が58.51%だったと発表した。2022年の前回参院選の52.05%から6.46ポイント上昇した。期日前投票者数は2618万2089人。22年から3割以上利用者が増え、衆院選も含めて過去最多を記録した。有権者全体に占める割合は25.12%で、22年から6.44ポイント増えた。」

ということのようです。

前回の参院選よりも6.46%上がり、期日前投票が過去最多だったことは、有権者の感心がそれなりに高かったということが言えそうですね。

与党は過半数割れ・・・・

そして、当初からマスコミなどで報道されていた、自公の与党で過半数割れするのではないかという予測ですが、その通りの結果になりました。

NHKの参議院選挙2025特設サイトによると、非改選の75議席を含めると、今回の選挙で過半数となるには与党で50議席が必要だったのですが、結果は、自民党39、公明党8の計47議席となり、過半数には至りませんでした。

出典:NHK参議院選挙2025特設サイト

与党と野党・他の今回と非改選の議席を比較すると、見事に逆転しているのがわかります。

これって、あきらかに有権者が与党、特に石破内閣を支持していないことの現れですよね~

わかりやすいです。

ですが、それでも自民党が第一党であることに変わりなく、つまり、自民党に投票する有権者がそれだけの数存在するということ。

石破さんが総理になってから、何一つ国民のため、日本のためになるようなことしていないように思えるのですが、それでもまだ自民党に投票する有権者の感覚、個人的にはどうにも理解に苦しみます。

組織票ってやつなんでしょうかね・・・・

石破さん、続投?

更に石破さん、去年の衆議院選と今回の参議院選で連敗しているにも拘わらず、現時点では続投を表明されています。

国政選挙に負けた場合、総理(自民党総裁)は辞任するのが常らしいのですが、一つのみならず二つの国政選挙、なんなら東京都議会選も負けて三連敗、野球で言うなら「スリーアウトチェンジ!」にもかかわらず、続投とな?

この期に及んで、続投して一体何をどうしようとされているのでしょうか?

党の内外からは、辞任の声がかなり高まっているようなのですが、その声は聞こえているのか、いないのか?

いくらなんでも聞こえていないわけないですよね。

ということは、聞こえていても無視しているということ?

思うに、彼は今、日本中で最も空気の読めない人であることに間違いありません。

「空気読めない日本選手権」なるものがあったら、おそらくぶっちぎりの優勝でしょう!

ただ、ご本人は続投を表明していても、自民党内や地方組織からの辞任を求める動きに関連して、全国紙の社説では退陣を求めるものが複数あるなど、今後の動向に注目です。

躍進したのは国民民主党と参政党

その一方で、大きく票を伸ばしたのが国民民主党と参政党。

それぞれの詳細は下記のとおりなのですが、

出典:NHK参議院選挙2025特設サイト

ポイントをまとめると、このようになります。

国民民主党参政党
非改選51
改選41
選挙前の議席(非改選+改選)92
今回得た議席1714
選挙後の総議席(今回+非改選)2215

国民民主党は、選挙前の9議席から今回17議席を加え、合計22議席に。

参政党は、選挙前の2議席から今回14議席を加え、合計15議席に。

テレビやネットなどでも報じられていますが、参政党の伸びがすさまじいです。

国民民主党について

この2党に関して私個人の印象は、国民民主党に関しては、一時まではそれなりに支持していましたが、山尾さん公認の発表がされてからは一気にその気持ちが萎えてしまいました。

このことで国民民主党には結構なバッシングがあったと思いますが、選挙の蓋を開けてみれば、17議席獲得、合計22議席となり、玉木さんが目標とするおっしゃっていた20議席を超える結果となりました。

20議席あれば、予算を伴う法案を単独で提出することが可能になるのだそうです。

国民民主党に関しては、とにかく、年収の壁を178万円までに引き上げること、ガソリン税の暫定税率の廃止など、当初掲げていた政策を実行してほしいですね。

それと、党首の玉木さんに対しては、目先のメリットだけでなく、民意をしっかり理解した上で長期的な軸もしっかり持って、スピーディにかつ慎重に対応してほしいです。

参政党について

一方の参政党は、選挙前の2議席から今回14議席を加え、合計15議席に。

ものすごい躍進ですね。

埼玉県のクルド人問題や、外国人の土地・不動産取得問題などのニュースを見るにつけ、昔では考えられなかった外国人や移民問題が顕著になっているのがわかります。

そういう現状に対して、適切な対応をしない国に不満を抱く有権者が増え、参政党の「日本人ファースト」というキャッチコピーがその人達の心情にピタッとはまったのではないかという気がします。

また、そもそも外国人問題だけでなく、「経済政策や物価高対策への不満、裏金問題、外交問題など、どれをとっても国民が満足できる対策を打てていない自民党に見切りをつけた保守派の有権者の受け皿になったのが参政党だ」とも言えるそうです。

なるほど、確かに・・・・

新しい政党が支持を得て、大きく躍進することは喜ばしいことだと思いますが、ただ一方でちょっと心配なのは、急激に大きくなった組織は統制がとりづらくほころびも出やすいのではないかということです。

短期間の間にそれだけ多くの候補者を擁立し、しかも当選者も多数出たということは、その一人一人のバックグラウンドや思想などを詳細に把握できていない可能性もあり、それだけネガティブなリスクもはらみやすいのではないかと思います。

そういう意味も含めて、参政党の今後に注目ですね。

新党の中では

一方、既存政党以外の新党で私が注目していたのは、石丸さんの「再生の道」と安野さんの「チームみらい」です。

それぞれの結果は、再生の道は議席0、チームみらいは比例区で1議席を獲得しました。

再生の道の結果は・・・

再生の道は東京都議選に続き、当選者0という結果に個人的には残念な思いです。

選挙後の各メディアの質問に、「石丸さん自身が出馬すればおそらく少なくとも1議席は取れるのではないかと思うが、なぜ出馬しなかったのか?」というものがありました。

普通に考えるとそうですよね。

東京都知事選で165万票も取ったのだから、それが全国の選挙となれば、おそらく当選できたと思われます。

その質問に対する石丸さんの答えは、「もし自分自身が出馬した場合、政治の動きが石丸信二という枠組みから出ないことになり、それでこの国がなんとかなるわけではない。再生の道の理念でもある『広く国民に政治参加を促す(=広く国民の力、意識で政治を変えていくしかない)』ということからすると、石丸信二という属人的な話から早く脱しないといけないという思いがあったので、自分は選挙には出ていない」というものでした。

詳細はこちらのユーチューブで(注!音声が発生します)

各インタビュアーの方からは、「正論として言わんとすることはわかるけれども、やっぱり再生の道の支持者の多くは石丸さん自身に出馬してほしいと思っていると思うし、本人が出馬当選するのが最も早く効果的なやり方ではないか」という意見がインタビューの後も相次いでいました。

一方、チームみらいの結果は

そういう意味で、チームみらいはまさにそのやり方で、党首の安野さんが比例区で出馬、見事、1議席を獲得できたと言えるのではないでしょうか。

結成してからわずか2ヶ月の政治団体から当選者が出たのは、これまでで最速だそうです。

党首の安野さんは、昨年の東京都議選にも出馬し、全くの無名候補者ながら、15万票を獲得し、田母神氏に続く第5位という結果でした。

この都知事選での安野さんの掲げた目標は、「テクノロジーで誰も取り残さない東京をつくる」というもの。

都知事選の後も、東京都のデジタル化を推進する一般財団法人GovTech東京のアドバイザーに就任したり、「デジタル民主主義2030」というプロジェクトを立ち上げるなど、デジタルを通じた社会システムの変革に携わってこられました。

ただ、これらの活動の中で、安野さんは「デジタルリテラシーの欠如」「関係者の熱意にもかかわらず現状が停滞するという構造的問題」を痛感されたそうです。

そして、それらを解決していく為には何をどうすることが最もよいのか、考え抜いた結果、外部のアドバイザーでは限界があり、自身で国政政党を立ち上げること、そして自身が議員となることが必要不可欠と感じ、今回の参院選の出馬に至ったとのこと。

(詳細はこちらの記事をどうぞ)

結果、見事当選!

さらに、1議席を獲得しただけではなく、得票率が2%を超えたことで政党要件を満たすことになりました。

そして、それによって得られる政党交付金を使って、「永田町ソフトウェアエンジニアチーム」を作るそうです。

「テクノロジーで政治と未来を良くすることを目指す」という、これまでになかった全く新しいアプローチで見事に1議席を獲得したチームみらいに期待しています。

もう一度元気な日本に向かって、一歩前へ

今回の選挙は、政府や与党の経済、物価高、税金や社会保障、外国人問題などの対応への国民の不満が蓄積し、これまで自民党を支持してきた人達の多くが愛想をつかした結果だと感じています。

そして、国民民主党や参政党がその人たちの票の受け皿となり、両党とも大きく躍進することになりました。

また、チームみらいのような若く全く新しいアプローチで日本を前に進めようとする政党が生まれ、当選者が出たことも、大きな一歩といえそうです。

長い間停滞し続け、変わらなかった色んなことが、ここからすぐに進み始めるとは思ってはいませんが、少なくとも、変わり始めるきっかけはできたのではないかと思います。

もう一度、元気な日本を取り戻すべく、旧態然としたこれまでのやり方が少しでも変わってほしい、変わり始めることを期待しています。