私は2006年に東京でマンションを購入し、現在は賃貸に出しています。
築10年を過ぎたあたりから、あちこち調子が悪くなり、管理会社から修理の連絡が入るようになりました。
管理会社から連絡が
先日も、マンションの管理会社から「入居者からお湯が出なくなったと連絡があったので、現地に業者を派遣したい」との連絡がありました(マンションはオール電化でエコキュート)。
うちのマンションの管理会社の場合、何度も訪問する手間を省くため、「一定内(大体5万円程度)の金額であれば、その場で修理をしてもよいか?」と聞かれます。
その時も同様に聞かれたので、「そうしてください」と返答しました。
ただ、たまにその金額で修理がすまない場合もあり、例えば過去には、費用が10万円~20万円程度になったことがありました。
なので、その時もうまくいけば5万円、かかっても20万円程度ですむだろうと思っていたのです。
見積もり金額にビックリ!
2日後、管理会社から連絡があり、故障の原因は電気温水器の経年劣化で、電気温水器そのものを新たに設置しなければならない、とのこと。
その時点で、「それじゃぁ、20万以上かかるかもしれないな。予想外の出費だけど仕方ない・・・」と思ったのですが、その後、管理会社の担当者が発した言葉に唖然!
担当者もものすごく言いにくそうな様子で、「大変申し訳ないのですが、電気温水器そのものを設置する場合、100万程度の見積もりになるようです。」
な、なぬぅ!ひゃ、ひゃくまんえん!
桁がひとつ違うよ!
管理会社の人を問い詰めても仕方ないのはわかっていますが、予想をはるかに上まわる金額にビックリ!
この後、正式な見積もりを送ってくれるとのことなのですが、金額が大きいので、見積もりを送る前に口頭で事前連絡してくれたようです。
ちょっと動揺が収まりませんでしたが、まずは見積もりの内容を確認すべく、とりあえず見積もりを待つことにしました。
業者ならもっと安く入手できるはず
その日のうちに、メールで見積もりが届き、案の定、税抜きで約95万円、税込みで約104万円。
内容を確認すると、95万円のうち83万円(定価は約119万円)が電気温水器の本体価格。
あとは、部品代とか撤去費、工事費など。
ということは、この本体が安ければ安くなる!と考えた私。
早速、その型番で価格を調べます。
そうしたら、約66万円(税抜き)で販売しているサイトを発見。
さらにこの金額には、見積もりでは別料金の部品なども含まれている価格です。
法人にも販売可能のようでした。
個人の私がざっと調べただけで、同じ製品で安いものが見つかるのだから、法人の業者であれば安価で入手できるルートがあるはず、それに、作業費用の値下げを要求しているわけではないので業者の利益も減らないし、と、多少は安くなりそうな気がして、少しばかりホッとする私。
で、このネットの内容ともっと安く入手できるルートを業者に探してもらうよう、管理会社に返信。
この時点では、おそらく税込みで20万弱くらいは安くなるだろうと予測してました。
それでも80万円強、大金です。
業者の回答は・・・
翌日、管理会社を通じて業者と直接電話で話したところ、本体の価格は見積もりの83万円からは値引きできないとのこと。
いやいや、私はただ単に値引きしろと言っているのではなく、業者ならもっと安く入手できるルートを調べてくれ、つまり、安価で購入するために工夫してくれ、と言っているのですよ。
ですが、なぜそれができないかの説明はなく、(言い方は丁寧なんですが)「申し訳ないが値引きできない」の一点張り。
それ以上話しても埒が明かないので、半分あきらめて、管理会社にメールで返信すると伝えて電話を切りました。
結局
なんだかもやもやする心を落ち着けて、他に方法はないか、冷静に考えてみました。
この業者を通さずに、私が別の業者を探して対応する、という方法もあるにはあるのですが、その業者が誠実に対応するとは限りません。
また、もしそうした場合、今後電気温水器にトラブルがあると、管理会社は関与しないため、私が全て対応しなければなりません。
それはそれで、面倒です。
もしくは、安価なサイトで私が本体を購入し発送先を業者にする、という方法も頭をよぎりましたが、これも正直なところ、面倒。
入居者はお湯が出なくて困っているわけなので、なるべく早く対応しないといけないし、今回は手間と時間をお金で買うと考えて、結局、この指定業者に依頼することにしました。
もやもや、わさわさ
業者と直接話した際に、実際の作業は下請けの別の業者が行うと聞いたので、おそらく、その下請けのマージンも乗せるために83万円からは値引きできない、と言っているのだと推測。
それと、最初に現地に行った際の費用も乗せてるはず。
私も会社勤めをしていた際に、業者に仕事を発注する立場にいたので、業者の内情もそれなりにわかります。
ですが、お客の要望に全く歩み寄らず、自社の仕入先や購入方法を一切変えよう、もしくは工夫すらしようとしない態度には、今でも心がわさわさと波立ちます。
私が会社員時代につきあっていた業者さんは、「○○は無理だが、別の○○のやり方なら可能」とか、お互いに歩み寄る姿勢のあるところばかりでした。
商売とはいえ、人間同士なんだから、相手が歩み寄ってくれれば、こちらも譲歩しようという気になるもの。
なので、今回の件は、正直後味のあまり良くない感じが残っています。
ただ、ずるずると嫌な気持ちをひきずっていては、私自身が損をするので、とにかく入居者の方が困らないよう、迅速に正確に対応してもらうことを優先しようと気持ちを切り替えました。
ただでは起きない
今回の件で、業者の対応は仕方ないとして、そもそもエコキュートの電気温水器(うちのマンションはコロナ製の「多機能タイプ」で、自動お湯張り、床暖房、浴室暖房・乾燥まで一台で対応)の定価が119万円もすることを初めて知りました。
メーカーや仕様の詳細にもよると思いますが、多機能タイプの定価は概ね100万程度するようです。
電気温水器の寿命は10年~15年程度とのことで、1年あたり、10年の場合11.9万円、15年の場合7.9万円。
結構なコストです。
今まで、オール電化の方が毎月の電気代はコスパがいいと思っていたのですが、それ以外にメンテナンス費用として10年~15年後に100万円かかると思うと、一概にそうともいえませんよね。
地震などの災害で停電になると、オール電化の場合「一発アウト」ですし。
私はいずれは、マンションの買い替えを考えているのですが、その際、オール電化かガス併用か、ということもしっかり考えようと今回の件で学習しました。
100万円の出費は正直痛いですが、何事も勉強、と思い、転んでも2本の足でしっかり立ち上がります!(笑)