先日、数年前に治療した差し歯が取れてしまいました。
それは突然やってきた
それはチョコレートを食べている最中、突然襲ってきました。
口の中で溶けるチョコレートの甘さに幸せを感じていたら、その幸せをものの見事に打ち砕くガリッという衝撃。
嫌な予感がする。
もしやこれは・・・?
口の中の溶け残っているチョコレートを注意深く全て食べてから、その固い物体を口から出してみたら、案の定、取れてしまった差し歯でした。
(溶け残ったチョコレートが少しついて、部分的に茶色に染まった差し歯になんだか哀愁を感じます)
ですが、舌の感触にもうひとつ小さい物体があるような。
口から出してみると、どうやら差し歯は二つに割れていて、もう片方の差し歯でした。
自費のセラミック?それとも保険が利くプラスチック?
あいにくその日は休日だったので、翌日いつも行く歯医者さんに電話をして、その日の18時に予約を入れました。
取れた差し歯は、東京時代に別の歯医者さんで確かセラミックで5万円くらいかかったと思います。
ただ取れただけなら、またつければいいのですが、今回は割れてしまっているので、「また新たに作らなきゃいけないんだろうなぁ、5万円かぁ・・・・」と、ちょっと憂鬱な気分。
で、歯医者さんに行き、取れた差し歯を見せたところ、先生曰く、「割れてしまっているので、これはもう使えませんねぇ」
やっぱりそうだよね・・・、しゃぁないな。
で、治療が始まるのですが、私はてっきり今日は型を取って、後日型ができたらそれをはめて、という流れになると思っていたのですが、なんか先生の対応が思ってたのとちょっと違う?
素材がプラスチックなら保険、セラミックなら自費ということは何となく知っていたのですが、先生が、「まずは保険の利くプラスチックで対応しましょう。」とおっしゃるのです。
それって、普通まずは、患者の希望を聞くものでは?
ですが、今回差し歯が取れた部分は、上の前歯と奥歯のちょうど真ん中くらいの歯の内側なので、かなり大きな口を開けても見えない部分。
なので、「高価なセラミックでなくても保険が利くプラスチックでいいや」と思い、それ以上深く考えもせず「はい」と返事をしました。
1,700円?
ですが、プラスチックにしろセラミックにしろ、以前、型を取ったときには、確か、グミみたいなものを噛んで、歯のかみ合わせの形をとっていたような記憶があるのですが、そんな風な処置は全くされないんです。
先生がどんな治療をしているのか、こちらは目隠しされている(目にタオルを置かれている)ので、全くわかりません。
しばらく時間が経って、シートを起こされ、先生が「噛みあわせてみてどうですか?高すぎる、低すぎるなどありますか?」と言うんですよ。
へ?
「型は取らないんですか?もう終わったんですか?」と思って聞いたら、そこで初めて先生が、注射器みたいなものを私に見せて、「この中にLEDの光で固まるプラスチック素材のものが入っていて、それを開いた穴の部分に注入することで穴を埋めます」と説明。
え?
何それ?
プラスチックってそのことだったの?
私はてっきり、型を取ってプラスチックの差し歯にするんだと思っていたのですが、最近ではこの方法がポピュラーなようで、ちなみにこの素材、コンポジットレジンというそうです。
開いている穴の大きさがもっと大きければ、型を取るらしいのですが、私の場合このコンポジットレジンを使う処置でよいという判断らしいです。
で、レントゲンも撮って、治療費は1,700円。
当初、「セラミックにするならまた5万円かかるなぁ」と思っていたので、1,700円と聞いて、なんだか気が抜けました。
その後は、(当然ですが)今のところ普通に食事もできていて特に不自由はありません。
そう考えると、以前の歯医者さんを疑うわけではありませんが、5万円のセラミックの差し歯はなんだったんだろう?という疑問が・・・・
今回の治療で学んだこと
家に帰って、差し歯の素材など色々調べてみたら、そもそも今回の私の歯の場合、差し歯ではなく、詰め物という類の治療のようです。
歯を部分的に治すには詰め物、歯を全体的に治すにはかぶせ物(差し歯)になるそうです。
そう考えると、ますます数年前の歯医者さんの対応に疑問が湧いてきました。
自費のセラミックの差し歯(5万円)にしなくても、今回の光で固まるプラスチック素材のコンポジットレジンの詰め物(1,700円)で良かったのでは?
さらに調べると、コンポジットレジンよりもセラミックや銀歯などのかぶせ物を勧める歯医者さんもいるそうで、理由は、
- かぶせ物の方が強度がある
- 歯と歯の隙間にまたがるコンポジットレジンは技術的にちょっと面倒(らしい)
などだそう。
うぅん、数年前の歯医者さんの判断がどうだったかは今となっては知るよしもありません・・・
ぶっちゃけ、歯医者さんてピンキリって言いますよね。
もしかして、運悪くキリの方に遭遇してしまったのか・・・
若い先生だったから、技術力に自信がなかったのかなぁ・・・
でもまぁ、今さら悔やんでも仕方ありません。
こうして、私の5万円のセラミックの差し歯は二つに割れ、今回治療してくれた先生によって闇に葬られ、いえ、処分されてしまいました(苦笑)。
先生に処分される前に「お疲れ様」と声をかけてお別れすればよかった、と後になって思いました。
今回の件で学んだこと
結論。
今回の件で学んだのは、「何事も無知だと損をする場合もある」ということ。
とは言いつつ、全てのことを事前に調べてから対応するのはあまり不可抗力だし・・・
うぅん、むずかしいけど、少なくとも、相手の言うことを丸々鵜呑みにするのではなく、ちょっとでもわからないことがあったら質問、確認することが大切ということですかね。
次からは、忘れずに、そして恥ずかしがらずに、わからないことは質問しよう。