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駈歩ビフォーアフター

2018年の11月から乗馬を始め、あと3ヶ月くらいで早いもので3年。

月に2回くらいの、のんびりペースで続けています。

なので、上達の方も亀の歩みののんびりペース(笑)

馬の歩き方・走り方

乗馬の走り方(歩き方)は、常歩(なみあし)、速歩(はやあし)、駈歩(かけあし)の3種類があります。

常歩は、トコトコと普通に歩く感じ、速歩は、トントントンとリズム良く小走りする感じ。

で、駈歩は、タカタン、タカタンというリズムの走り方。

ウィキペディアの画像がわかりやすいです。

駈歩レッスン

で、今は駈歩のレッスンをしています。

スピードも一番出るし、馬との一体感、馬に乗ってる感が一番感じられ、一番好きな乗り方です。

ですが、馬との一体感を感じられるのは、ある程度の距離を走り続けることができた場合で、今の私の技術力では、駈歩をさせることもままならないこともあります。

それと、どの馬に乗るかによっても全然違います。

馬への指示のことを「扶助」というのですが、当然ながら、馬にも性格というか、個性というかあって、少しの扶助でも走りだしてくれる馬や、なかなかスイッチが入らない馬、できるだけさぼろうとする馬など、色々です。

人間と一緒ですね(苦笑)。

で、言うことを聞いてくれない馬に乗ると、下手くそな私が扶助を出しても、なかなか駈歩してくれません。

やっと、走り始めてくれたかと思うと、すぐに止まってしまったり・・・・

そんなこんなで、3歩進んで2歩下がる的な状態だったのですが、先日のレッスンでちょっとコツをつかみかけました!

半減却とは

それは、「半減却」という技術で、今までユーチューブなどで見たり聞いたりはしていたのですが、実際のレッスンでは教わったことがなかったので、イマイチよくわかっていませんでした。

レッスンで教わったとおりに説明すると、半減却とは、自動車のアクセルとブレーキを両方機能させるようなイメージです。

例えば駈歩をさせたい時には、以下のように扶助を出します。

  1. 脚を使って馬を活発に動かす(アクセル)
  2. 活発に動き始めたら、手綱とバランスバックで減速させる(ブレーキ)
  3. 駈歩の扶助を出す

一見、矛盾しているように感じるのですが、アクセルで活発に動かしておきながら、ブレーキをかけて減速させることで、馬が前に走ろうとするエネルギーを貯めさせることができるそうです。

なので、次に駈歩の扶助を出す時には、それまでのエネルギーが貯まっているので、すぐに走り出しそのまま走り続けてくれます。

駈歩をするには、速歩ではなく勢いのある常歩から始めるのですが、これまでは、せっかく勢いのある常歩をして駈歩をしたかと思ってもすぐに止まったりしてました。

これは、馬の走ろうとするエネルギーが貯まっていなかったからだったんですね、きっと。

あれ?今までと違う?

今までは、「なんで駈歩してくれないの?」とイライラしたり、自分の扶助の伝わらなさに落ち込んだりしてましたが、先日この半減却を教わり、やってみると、「あれ?なんか今までと違うぞ?」

今までよりもスムーズに駈歩を始め、すぐに止まらずまぁまぁの距離を走り続けてくれるではありませんか!

なんということでしょう!

「劇的ビフォーアフター」とまでは行きませんが(笑)、確実に今までとは違う反応にビックリ!

なるほど、これが馬が前に進もうとするエネルギーを貯めるということか。

今までは、指導員の方の言うようにやっているつもりでも、それがほんとに正しくできているのか、馬にちゃんと伝わっているのか、よくわからずなんだかモヤモヤした感じでした。

自分では同じように扶助を出しているつもりでも、その時によって走ってくれたり、くれなかったり。

正直、動く馬の上で姿勢を保って乗っているだけで精一杯で、あれもこれもなんて出来ないし、頭で考えてたら体が動かないんですよ。

もちろん今もあれもこれもなんてできないのですが、半減却の目的を頭で理解し、実際に体でやってみたら、そのとおりに馬が反応してくれて、ちょっと目から鱗が落ちたような感じです。

なんだか、馬の気持ちがちょっとわかった、馬をコントロールできたような気がしてすごくうれしい!

馬と通じ合えてこそ

乗馬が普通のスポーツと違うのは、動物と一緒にやるスポーツってこと。

なので、相棒となる馬と通じ合ってこそパフォーマンスも高めることができるってものですよね。

まぁ、私の場合はパフォーマンスもへったくれもなく、駈歩ができるかどうか、っていう初心者のレベルなんですが、ハハハハ・・・・

でも、乗馬を始めた頃は、想像以上に大きな馬がちょっと怖かったのですが、だんだん馬のことをかわいいと感じるようになり、次第に馬の気持ちがわかるようになりたいと思うようになりました。

これも、ひとつの進歩と言ってもいいですかね。

まだまだ下手っぴな私ですが、もっと馬の気持ちがわかるようになって、少しずつ上達したいなぁと思うこのごろです。

ちなみに、サムネイルの画像の馬が、駈歩のレッスンで私がよく乗っている「キャニオンブラウン」という馬です。(キャニオンと呼んでいます)

下手っぴな私の扶助を、我慢してよく聞いてくれる真面目でお利口な馬です。

下手くそな騎乗者でごめんよ、キャニオン。

もっと上手になるよう、がんばるからね!