数年前に楽天カード、楽天銀行と楽天証券の口座を作り、2年前に楽天モバイル、楽天ひかりを契約してから、すっかり楽天経済圏にお引越しした私。
大体毎月3,000~4,000ポイントくらい付与されていて、いつも失効しないように使っていたのですが、先月(2023年12月)は、「いつもどおりに使っているのに、なんだかあまり減らないなぁ」と思っていました。
もらった楽天ポイント
で、先月付与されたポイントを調べてみたところ・・・・
なんと9,013ポイントもありました!
いつもの月の2~3倍です。
先月はいつもよりネットでの買い物が多かったのと、高額なものを買う予定だったので、なるべくポイントがアップする日を選んで買うようにしたのがよかったのかもしれません。
ついでに、これまで付与されたポイントも調べてみることにします。
年 | ポイント数 |
2018年(9月~12月) | 67 |
2019年 | 799 |
2020年 | 172 |
2021年 | 11,113 |
2022年 | 47,274 |
2023年 | 55,297 |
2024年(1/25時点) | 7,289 |
と、こんな感じで、2022年からポイント数が大きく増えています。
2022年は楽天モバイルに変えたことで、ある程度まとまったポイントがもらえたことが大きかったんじゃないかと思うのですが、2023年はネットでのお買い物がそれまでのアマゾンから楽天市場で買うことが断然多くなりました。
この頃から私もだんだん知恵がつき(笑)、普通に買うのではなく、ポイントがアップする日や諸々のキャンペーンを利用して買うようになりました。
そうすると私の場合、通常で9.3倍のポイントなのですが、さらにポイントがアップするキャンペーン期間などは、例えばさらに4倍増えたりして13.3%になったります。
13.3%はデカイ!
こうなると、同じ商品で同じくらいの価格なら、当然、楽天市場で買うようになるわけですぁ。
ただし、私が徹底しているのは、(当たり前ですが)ポイント目当てでは決して買わないこと。
あくまでも、必要なものを買う際になるべくお得な買い方ををするよう意識しているということです。
これ、すごく大事!
楽天グループ、危うし?
と、こんな感じで私の毎日の生活に大きく貢献してくれている楽天ポイント。
私としてはそれほど改悪のデメリットは今のことろ感じておらず、むしろ、確か以前は7.5倍だった倍率が、最近規定が変わったせいか(改悪どころか)9.3倍に増えちゃいました。
なので今のところは、このまま楽天経済圏の住人を続けようとは思っていますが、ちょっと気になるニュースもあります。
それは、楽天グループの赤字続きの財務状況。
一部では倒産のうわさもチラホラ見かけたりします。
具体的には、今期の第3四半期の決算ハイライトによると、楽天市場などのインターネットサービス、金融部門(楽天カード、楽天証券、楽天銀行など)は前年同期比2桁成長で好調のようなのですが、楽天モバイルの不振が足を引っ張り、全体では5期連続で赤字が続いているようです。
とうのも、モバイル事業の巨額な投資により、今後2年間での社債の償還は8,000億円にものぼるそうで、それらの原資をどうやって工面するのかということに四苦八苦しているみたいです。
楽天銀行を上場させて市場から資金調達したり、楽天証券の株式をみずほ証券に買ってもらったりなどのニュースは見ていたのですが、日経新聞電子版によると、これまでで6,000億円は調達したそうです。
出典:日本経済新聞
楽天証券とみずほ証券
この表の中で、楽天証券の株式を2回もみずほ証券が買っていることが気になって、ちょっと調べてみました。
本来、楽天証券は上場して資金調達を予定していたのですが、このタイミングでライバルのSBI証券が「国内株の売買手数料を0円にする」と発表。
これは、楽天証券にとっては衝撃で、これに対応しないと2024年から始まる新NISAの口座獲得に大きく影響してしまいます。
なので、楽天証券も売買手数料を無料にすると発表。
そうなると、その分の収益が減るため、それによって上場申請のやり直しを余儀なくされ、結局、上場を取り下げる結果になってしまったということのようです。
で、上場することで調達を予定していた社債の償還の資金がなくなり、既に約20%の株式を持っていたみずほ証券に追加出資を提案、結果、みずほ証券は49%の株式を持つ大株主になったという経緯みたいです。
楽天としては、やや不本意であったかもしれませんが、ライバルのSBI証券に対抗しつつ、とりあえず、膨大な社債の返済に充てるための資金の一部も確保できたわけです。
一方、みずほにとっての楽天との資本提携のメリットは何なのかというと・・・・
証券業界の世界は圧倒的にネット証券が有力で、その中でもダントツの2トップがSBIと楽天です。
みずほとしてはその楽天証券の大株主になることで、それまで持っていなかったネット証券のビジネスモデルを手中に収め、証券業界で有意なポジションを確立できるというわけです。
なるほど・・・・
なんか、小説や映画のストーリーになりそうな感じですねぇ・・・・
とりあえず、三木谷さん!
私が何の気なしにもらっている楽天ポイントですが、その背景にはこうした各企業の思惑が絡み合っているわけですよね。
個人的にはたくさんポイントをもらえるに越したことはないし、できればこれからも変わらず楽天には大盤振る舞いしてほしいですが、あんまりのん気にかまえているだけではよろしくないかもしれません。
楽天証券に限っては、みずほ証券がバックについたことで少なくともひとまず安心、という面はあるかもしれませんが、楽天グループの赤字、社債の償還に関してはまだまだ問題解決したわけではないですから。
結局、他社よりお得にポイントが付与されるのは、それだけ楽天グループが幅広くビジネスを展開していて、それらのサービスを複数利用することが条件だからです。
つまり、「楽天経済圏にどっぷり浸かる」ということ。
なので、楽天経済圏自体がボロボロ歯が抜けるようになってしまっては、そのお得さも薄まっていってしまいます。
たくさんポイントをくれるはずの一番安全な船に乗っていたつもりが、いつのまにか水が浸みこんで気がついたら浸水、最悪沈没、なんてことにはなりたくないです。
変化の激しい今の時代、知っているのとそうでないのとでは大違いなんてこと、たくさんありますよね~
なので、引き続き楽天の状況を注視していきたいと思っています。
とりあえず、三木谷さん、少なくとも「楽天グループが空中分解!」なんてことにならないよう、なんとかふんばってください。