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昨年10月に続き、母、二度目の入院②

前回の記事で、入院後にも一度嘔吐があったものの、その翌日は落ち着いた様子に戻ったことを書きました。

その時の記事「昨年10月に続き、母、二度目の入院」はこちら

入院時の主治医からの説明等を聞いた時、覚悟していたほど重篤な状態ではなかったものの、どこか不安があった私は、「あの不安は嘔吐したことだったのかも?それがおさまったのだから、もう大丈夫かもしれない」と、この時点(入院9日目、4月1日)では思ったのです。

入院10日目、4月2日木曜日

翌日、「たぶんこれからは少しずつ回復に向かっていくはず」と思いながら病院に向かいます。

病室に入ると、母は具合が悪そうとまではいかないのですが、思ったより反応がイマイチな感じでした。

しばらくして看護師さんが来られ、胃ろう部分のチェックをされるようで、私も見ていてもよいようだったので、そのままベッド際にいたんです。

そうしたら、母の肌着の胃ろうに当たる部分に茶色のシミが。

「え?これ何?」と思って、看護師さんに聞いたら「少し漏れているようです」との回答。

「漏れって栄養剤の漏れ?」と思ったのですが、ベージュっぽい栄養剤の色とは違う茶色のシミなんです。

(食事中の方がいたらごめんなさい)例えて言うなら便のような茶色だったんです。

母は昔、腸捻転の手術をしてから便が緩くなっていて、胃ろうにしてからさらに緩くなっていていつも下痢気味だったんですね。

なので、一瞬その色かと思ったんですが、シミがあるのはおへそのあたりなので便ではないと思われます。

「栄養剤が漏れて、肌着について時間がたって変色したのか?」とも思いました。

看護師さんが「少しくらいの漏れなので・・・・(少しならあまり気にしなくても大丈夫、というニュアンス)」と言ったのですが、私は「本当に大丈夫なの?」と不安がよぎりました。

帰りの電車や家に着いてからも、胃ろうの漏れに関して色々ネット検索しまくりました。

そうすると、胃ろうの漏れが起こるには

  • (穴)の拡大
  • 胃内圧上昇(便秘・体位)
  • カテーテルの不適合・劣化

が主な原因だそうです。

少しの漏れであれば、周囲の肌をいつも清潔に保つ、クリームなどで皮膚を保護する、ティッシュをこより状にして胃ろうの根もとに巻きつける、などの対応をするようです。

ただ、漏れの量が多かったり、まわりの皮膚が赤くただれたり、発熱や腹痛がある場合は、医師の診断が必要とのこと。

少しの漏れ、というのがどの程度なのか私にはわからないのですが、看護師さんが見たところ少しの漏れであったということだったんだとは思いますが・・・・

ただ一方で、少しでなければ医師の診断が必要、という情報もあったので、なんだかこの日はずっと心がざわついていました。

入院11日目、4月3日金曜日

気持ちがざわざわしたまま、病院に向かいます。

病室に入ると、母は明らかにしんどそうな様子でした。

それまでのざわざわがさらに大きくなります。

急遽、胃ろうの交換をすることに

すると数分後に、胃ろう担当の医師がやってきて、「ちょっと見せてくださいね」と言って胃ろう部分を確認されました。

その後すぐに、「これは・・・、胃ろうのカテーテルを交換しますね」と言って、出ていかれました。

その場に残された私、「カテーテルを交換て?それって状態がひどいってことなの?」と大きくなっていたざわざわがさらに大きく。

するとまたすぐに看護師さんが入ってきて、「内視鏡を入れる処置の承諾書にサインをお願いします」と書類を渡されました。

内容は、(胃カメラ・大腸カメラの)内視鏡をいれる場合の希望(例:胃カメラなら鼻がいいか?口がいいか?など)や、これまでの病歴やアレルギー歴などを記入するようになっていました。

医師が「カテーテルを交換する」と言っていたので、私は胃ろうを新しいものに交換する処置で胃カメラは関係ないと思っていました。

なので、「この承諾書は、もし胃カメラを使う場合の為のものなのですか?」と看護師さんに聞いたのですが、どうやらその看護師さんは書類を持って来ただけで、これから行われる処置については具体的に把握されていないようでした。

とりあえず、胃カメラをのむ場合のことを考えて記入すべき欄は記入しましたが、ちょっと不安になります。

その後、看護師長さんや複数の看護師さんがやってきて、母はベッドごと階下の胃ろうの処置室に移動されていきました。

ひとり、待合室で母を待つ

私はその間待合室で待っていることになったのですが、唯一の救いだったのが、看護師長さんが「すぐ済むから大丈夫ですよ」と声をかけてくれたこと。

心配そうな顔をしていたんでしょうね、私。

エレベータのドアが開くたびに「戻ってきた?」と待合室からエレベータの方を見るのですが、なかなか母は戻って来ません。

母、戻る

20分くらい待ったでしょうか。

エレベータのドアが開き、ベッドに横たわった母が戻ってきました。

看護師さんがベッドを押し、病室に入って行き、私も一緒に中へ。

母、ぐったりしてしんどそう。

医師ではなく、看護師長さんからの説明を聞く

その時看護師さんが「医師から行った処置の説明を聞かれましたか?」と聞かれ、「いいえ」と答えたところ、「ちょっと待っていてください」とのこと。

しばらく待っていると、看護師長さんがやってきて、「担当した医師は往診に出てしまったので・・・」と言って看護師長さんが代わりに説明されました。

(「処置するだけしてその説明もしないで、往診に行ったってこと?」とちょっと不信感)

内容は、

  • 胃ろうの一部分が胃壁に埋没していたので、胃ろう全体を新しいものに交換
  • その際に胃カメラで、胃の中が傷ついていないか、とか、新しい胃ろうが埋没しないように適切な位置に設置するよう、しっかり確認したので問題ない
  • チューブ式の方が埋没の可能性が低いため、ボタン式の胃ろうからチューブ式に変更した
    (ボタン式だと、ボタンを押したり、胃ろうの注入の際は逆にボタンを引っ張ったりなど圧力がかかるので埋没の可能性が高い)

というものでした。

ただ、脇にいる母のしんどそうな様子の方が気になって、この時の私は、看護師長さんの説明をしっかり理解できていませんでした。

(実は、上記の説明は、翌4月4日の面会時に改めて説明を聞いた時に理解した内容です)

看護師長さんによると、胃カメラは口からだったそうで、母はそれなりに苦しがっていたそう。

それを聞いただけで、もうなんだか胸が詰まってしまう。

その後もしばらくは母に付き添っていましたが、少し落ち着いて来たのでその日はそれで病室を後にしました。

「嘔吐がおさまったので、最初に感じた不安はもう解消された、と思っていたのに、まだ終わってなかった・・・・、むしろこっちの方が重いのでは?」と、この日は新たなざわざわ、不安が胸に広がります。

入院12日目、4月4日土曜日

この日の母、微熱があり、少ししんどそう。

胃ろうを交換したので、漏れや出血は改善するとは聞いていますが、本人がしんどそうなので心配でなんだか落ち着きません。

前日の施術の説明をよく理解できていなかったので、看護師長さんにもう一度胃ろう交換の内容を聞きました。

大体の内容は、上記の”入院11日目、4月3日金曜日”の”医師ではなく、看護師長さんからの説明を聞く”のとおりなのですが、勘違いしていたことがありました。

おそらく看護師長さんは「胃の内部にある部分が胃壁に埋没(めり込む)」と適切に説明されていたのだとと思うのですが、気持ちが混乱していたせいか、私は胃ろうが埋没しているのは、胃の内部ではなく皮膚から出ている部分が皮膚に埋没しているのだと思いこんでいました。

”埋没”という言葉の意味合いから、皮膚にめり込んでいる状態を想像していたんです。

後でネットで調べてみたところ、下のイラストの1が胃壁の内側にバンパーという部分があるのが適切な状態なのですが、2と3は少しずつ胃壁へめり込んでいき、4は完全に胃壁に埋没している状態です。

出典:PEG SUPPORT net

母の埋没の状態がどの程度かはわからなかったのですが、看護師長さんの説明では、「胃カメラで内部を観察しながら、これまでの胃ろうを取り除き、新しい胃ろうを設置した」ということなので、処置としては正常に行われたということだと思います。

あと、母の肌着についていた茶色のシミは胃から出た血液だと説明してくれました。

胃などの粘膜からの血液はかなり濃い色で、衣服などにつくと茶褐色になるとのこと。

また、漏れているのは栄養剤や血液だけでなく胃液なども漏れるため、それが皮膚についてただれてしまうそうです。

この看護師長さんの説明で、胃ろうの原因、その結果の漏れという症状、さらにその結果皮膚がただれるという一連の経緯が、やっと自分の中で点と点がつながって理解できた感じでした。

入院13日目、2回目の週末4月5日日曜日

今日は日曜日、面会できません。

母の様子がわからず、「今もしんどいのではないか?」と気になってしまうのですが、明日4月6日は主治医から説明を聞く予定になっています。

当初(漏れが発覚する前)は、順調に回復に向かっている旨の説明だったはずなのですが、胃ろうの漏れという事態が起こってしまったので、看護師長さんから処置の内容の説明は聞いていたものの、そもそもの入院の原因の肺炎と胃ろうの漏れの両方に関してしっかり聞いておきたいと思います。

で、何も知識なしに聞くのではなく、こちらもある程度下調べした状態で臨むべく、ネットで関連する情報を検索してまとめておくことにしました。

色々調べた結果、疑問、聞きたいこと、確認したいこと、などを自分なりに整理。

①肺炎と胃ろう部分の漏れの関係性

  • おそらくこれは別々の要因で両者は関係はない、と思われるが念の為その確認

②漏れとただれについて

  • 原因は埋没と聞いているが、そもそも埋没する原因は?
  • 漏れとただれに気が付いたのはいつからか?
    (気づいてからすぐに処置してくれたのか、確認したかったので)

③肺炎について

  • 熱・嘔吐は肺炎が原因なのか?
  • 肺炎の原因は誤嚥性?
  • 誤嚥性肺炎の場合、再発の可能性は?
  • なるべく再発しないようにする為の対応は?

など。

これまでの経験から、こちらは素人でそもそもその症状や病気の知識がない状態に加えて、患者の家族という立場で不安、混乱している状態で話を聞くことになりがちです。

できるだけ落ち着いて医師の説明を聞こうとするのですが、部分的、断片的にしか理解できておらず、それらがどう関連しているのか、何が原因でその症状が出ているのか、などがつながっておらず、全体感として体系的に理解できていないことが多かったんです。

また、漏れと肺炎に関して、普通なら素人の私でもこの二つは無関係だろうと推測できるのですが、前日までは、しんどそうな母の様子を見ているとそれだけで頭がいっぱいになって、両方とも心配で頭がごっちゃになっていたのが現状でした。

それだけ混乱していた、ということなのでしょう・・・・

明日はとにかく冷静に落ち着いて、話を聞き、疑問や確認したいことをきっちり聞いて不安をなくしたいので、なるべく自分なりに頭も気持ちも整理して臨むことにします。

(さらに次回に続きます)