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特別支給の老齢厚生年金の申請に行ってきました

特別支給の老齢厚生年金て知っていますか?

日本年金機構の説明によると、「昭和60年の法律改正により、厚生年金保険の受給開始年齢が60歳から65歳に引き上げられました。受給開始年齢を段階的に、スムーズに引き上げるために設けられたのが「特別支給の老齢厚生年金」の制度」で、受給できるのはある一定の年齢までとなっていて、一応私もその対象になっています。

昭和37年5月生まれの私の場合、63歳から65歳まで受給できることになっていて、今年の5月にその63歳になりました。

で、誕生日の3か月前の2月に、その特別支給の老齢厚生年金の申請の封筒が届きました。

その時の記事「年金の繰上げ受給と繰下げ受給」はこちら

年金事務所の予約

申請方法は、年金事務所に書類を郵送するか直接持参のどちらかなんですが、私の最寄りの年金事務所は自転車で行ける距離にあるので、直接持参することにします。

年金事務所には予約しておく方がよいらしく、マイナポータルからねんきんネットで予約ができるので、一応やってみました。

ちなみにその日は5月28日、翌日の5月29日の予定が急に空いて時間ができたので、ダメ元で翌日を予約しようと考えていました。

ところが、ねんきんネットにアクセスしてみると、ネットでは翌日の予約はできないことが判明。

結局、電話で予約することになっちゃいました。

なかなかつながらないのを覚悟して電話したのですが、それほど待つこともなく、わりとすんなりつながりました。

オペレーターさんに、特別支給の老齢厚生年金の申請の予約の旨を伝え、名前や生年月日、年金番号などを伝えます。

次に、希望の日時を聞かれたので、「(ダメ元で)明日5月29日がいいんですけど」と言ったところ、「明日はもういっぱいで無理なんです」とのこと。

やっぱり翌日の予約は急すぎるかぁ・・・・

いくら田舎でもそりゃ無理だよね。

気を取り直して、「最短でいつが予約できますか?」と聞いたところ、なんと約3週間先の「6月17日」とおっしゃるんですよ。

地方の年金事務所だから、すぐに予約取れるだろうと思っていたのですが、どうやら甘かったようです。

ま、特に急ぐわけでなし、別に6月17日でも支障ないんですけどね。

ということで、予約は6月17日16時に決定。

準備するものに関する理解不足

で、オペレーターさんが当日準備するものを、「申請書、身分証明書、年金手帳、年金の振込先の銀行の通帳もしくはカード」などと説明してくれます。

ここまでは、郵送された書類を読んで一応理解していたので、「はいはい」と思いながら聞いておりました。

雇用保険被保険者証もですか?

必要なのはそれで全部だと思っていたら、オペレーターさんの説明がさらに続きます。

「雇用保険に加入されたことはありますか?」と聞かれたので、「はい」と答えると「雇用保険の被保険者でなくなってから7年以内ですか?」とさらに質問されます。

「会社を辞めたのが2018年8月なので、7年以内です」と答えると、「その場合、雇用保険被保険者証も必要になります」とおっしゃるんですよ。

「え?そんなこと、書類に書いてあったっけ?」と思い、書類を確認してみると、確かに書いてありました。

(画像が粗くてすみません)

でも、ちょっとわかりにくい、というか、見過ごしやすい場所に書いてあるんですよねぇ・・・

まぁ、「書いてあることは全部きちんと読め」ってことなんでしょうけど。

ちなみに、その雇用保険被保険者証ですが、もう必要ないと思ってとっとと処分しちゃってました。

なので、再発行してもらいに後日ハローワークに行くことに。

これまたちょっと面倒だけど、仕方ない・・・

ネット銀行の場合は?

それと、もうひとつ私の理解不足があって、それは入金される銀行口座のこと。

書類には通帳かカード(コピー可)と書いてあるのですが、私はネット銀行にしようと思っていたので、その場合、銀行名、支店名、口座番号などをスマホのアプリで見せればいいのだと思っていたんです。

ですが念のため、それでよいか聞いてみたら、「スマホの画面ではNGで、紙に印刷したものを提出しなければならない」とのこと。

ちなみに、銀行口座に関する説明はこんな感じで書かれています。

「カナ氏名、銀行名、支店番号、口座番号が記載された部分の通帳やキャッシュカード」なら、それらが表記されているスマホのアプリ画面でも良さそうな気がしませんか?

それに、そもそもネット銀行の場合の対応は一言も記載されていませんし。

ひと昔前ならともかく、最近だとネット銀行を指定する方もいるだろうに、その場合の対応も記載しておいてほしいものですなぁ。

電話で予約して良かった

と、こんな感じで自分の理解の不十分なところが判明して、電話で予約することでオペレーターさんに教えてもらうことができて良かったです。

もし、ネットで予約できていたら、雇用保険被保険者証も準備していなかったし、銀行の情報もスマホで見せるつもりでしたから、その日に手続きが完了せず、また別の日に改めて行くことになっていたでしょうから。

というわけで、ネットではなく電話で予約できて結果オーライでした。

ふぅ~

申請日当日

そして、予約した6月17日当日。

ハローワークに行って雇用保険被保険者証も再発行してもらい、ネット銀行の情報も印刷して準備万端です。

いつものように自転車を走らせ、予約時間の少し前に到着、受付をして自分の番を待ちます。

ちなみに、電話で予約した時には予約でいっぱいな風でしたが、私以外にいたのは一人だけ、ぶっちゃけガラガラでした。

まぁ、皆さん、それぞれの予約時間になったらいらっしゃるのかもしれませんが。

ほどなくして私の番号が呼ばれ、窓口に向かいます。

担当してくれたのは40~50代くらいの女性「Kさん」。

申請書の記載に間違いがないか確認してくれたり、わからないので未記入にしていたところをおしえてくれたり、てきぱきとすすめてくれます。

で、持参した諸々を提出。

ネット銀行の情報を印刷した紙を出すと、ちょっと不思議そうな顔をされたKさん。

「もしかして、わざわざ紙に印刷しなくても、スマホの画面を見せるだけで良かったのでは?」とちらっと頭をよぎりましたが・・・・

ですが、Kさんが不思議そうな顔をしたのはそれが理由ではなく、私が指定したネット銀行の住信SBIネット銀行を知らなかった模様。

どうやら、ほとんどの方が地元の地銀や信金を指定されているようで、私のようにネット銀行を指定する人はほとんどいないみたいでした。

それなので、住信SBIネット銀行のことも知らなかったと、Kさんの雰囲気から勝手に推測(苦笑)

最後に残念なお知らせが!

ですが、とりあえず特段の不備もなく、手続きはスムーズに進みました。

最後に、Kさん、私の控えを準備してくれ、今回もらえる厚生年金の金額を説明してくれました。

ですが、その金額を見た私、「なんか思ってのとちょっと違うぞ?」

というのも、毎年届く年金定期便に、もらえる予定の金額(厚生年金と国民年金)が書いてあるじゃないですか。

あの厚生年金の金額を大体覚えていた私は、Kさんが説明してくれた金額が、あの金額より少ないことに気づいたんです。

多いならラッキーですが、少ないのはきちんと確認しなければなりませぬ!

で、「年金定期便の金額より少ないような気がするんですけど・・・・」と素直に聞いてみました。

そうしたところ、Kさん「年金定期便の金額は、厚生年金基金の金額も含まれているので、この金額より多くなっているんですよ」とおっしゃるんです。

えぇ~!

そうだったの?

知らんかった!!

ちなみに、厚生年金基金とは、こちらの記事に詳しく説明されているのですが、簡単にいうと、企業自らが運用する年金制度で、公的年金の全国民が加入する国民年金と会社員などが加入する厚生年金とは名前はよく似ていますが別物です。

そして、年金定期便は日本年金機構から送られて来るのですが、日本年金機構とは、HPに「公的年金制度の業務運営を国から任されている唯一の組織」と書いてあります。

であれば、その日本年金機構から送られてくる年金定期便に記載されている金額は、公的年金(国民年金と厚生年金)の金額だと思うのが自然だと思いませんか?

そして、もう一方の厚生年金基金なのですが、2~3か月前に、管理する企業年金連合会から特別支給の申請手続きの書類が届いており、必要事項を記入、返送済み。

そして数日前に、その手続きが完了したとのことで、企業年金連合会から老齢年金証書なるものが既に届いているんです。

つまり、企業年金連合会は、日本年金機構とは全く別の組織なので、そこが管理する企業年金の厚生年金基金の特別支給の申請手続きも、公的年金の厚生年金とは別にやっているわけですよ。

であれば、日本年金機構から送られて来る年金定期便の金額は公的年金の国民年金と厚生年金の総額で、企業年金の厚生年金基金は含まれていないと思うのって、至極当然じゃないですか?

2回目、しつこい?(苦笑)

でも、現実はそうじゃなかったわけですわ・・・・

正直、ちょっとショック。

だって、思ってた金額より、現実は、厚生年金基金の金額分、少なかったというわけですからね。

それなら、年金定期便にそういうふうにはっきり書いておいてほしかったわ・・・・・

ま、どうこう言っても仕方ない。

入金されるのは4か月先・・・

そして、肝心の年金は、初回は4か月分が4か月先の偶数月の10月に振り込まれるそうです。

その後は2か月分が2か月ごとに振り込まれるとのこと。

その時は何も思わなかったのですが、家に帰って「そういえば年金て、2か月ごとの入金じゃなかったっけ?」と思って、Copilotに聞いてみたら、「初回の支給に関しては、手続きのタイミングや審査期間の関係で、実際の振込までに3〜4か月かかることが一般的です」ということらしいです。

10月かぁ~

まだまだ先だなぁ・・・

ま、4か月先でももらえるんだからよしとしましょう。

と、こんな感じで、ちょっとドタバタしましたが、特別支給の老齢厚生年金(+老齢厚生年金基金も)の申請の手続きを無事完了いたしました。

取り崩しシミュレーションサイトを使って、老後の計画

余談ですが、便利なシミュレーションサイトのご紹介です。

65歳からの本格的な年金生活に備えて、家計簿アプリの「マネーフォワードfor住信SBI銀行」で、基本生活費(固定費+変動費)とゆとり費(趣味や交際費など自分の楽しみのための費用)の管理を始めました。

目的は、年金だけで基本生活費とゆとり費をどれだけカバーできるか、を確認するためです。

その時の記事「「マネーフォワードME(無料版)」の不便さ、解決策を模索!」はこちら

今回、思ってたより年金が少なかった事実が判明したものの(苦笑)、その額面で基本生活費プラスαくらいは年金で賄えそうです。

ただ、税金などが引かれると基本生活費だけくらいになるかもしれません。

というわけでいずれにしても、ゆとり費については、それまでに運用した資産をとり崩しながら生活していくことになります。

その場合のとり崩しのシミュレーションとして、この三菱UFJアセットマネジメントのサイトがとても便利なんです。

とり崩し以外にも、積立投資シミュレーションや、一括投資シミュレーションもあり、資産運用していく際にもとても役立ちます。

この類のシミュレーションサイトは他にもあるのですが、三菱UFJアセットマネジメントのシミュレーションが優れているのは、想定リスクも入力できることで、この想定リスクが入力項目として設定されているものは、他のサイトではあまりないそうです。

と、私がよく見ているユーチューブ「S&P500最強伝説(注!音声が発生します)」で紹介されていました。

もらえる年金、決して十分な金額ではないとはいえ、生きている限りずっともらえるのはやっぱりありがたいです。

これまで払うばっかりだった年金、特別支給の厚生年金ではありますが、いよいよもらえるその時がやってきます。

実際に入金される4か月先の10月を、楽しみに待つことにいたしましょう(笑)