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株式会社オルツ、上場廃止

IPO投資って聞いたことありますか?

こちらの記事の説明がわかりやすいのですが、

「IPO株投資とは、上場する前に投資家に配られる“株を買う権利”を抽選で手に入れ、上場後にはじめに付く株価(初値〔はつね〕)で株を売ることで利益を出すことです。」

というもので、私も昨年までやっていました。

なかなか当選しないのですが、数年間のIPO投資のうちいくつか当選した株もあり、その中のひとつに株式会社オルツという会社があります。

上場後、一時ストップ高まで上がったものの

このオルツの事業はAIに関するもので、具体的には、人間の意思をデジタル化してクラウド上にクローンを設置し、そのクラウド上のクローンに、今まで人間がやってきたあまり生産的でない作業をさせて、人間はより生産的、クリエイティブな仕事ができることを目指すというものです。

そして、オルツは昨年2024年10月に上場し、上場前の購入価格が540円、私は100株購入したので、計54,000円也。

金額的には少額だったので、それほど値上がりは期待していませんでしたが、初値は570円。

30円しか値上がりしませんでした。

ですが、その翌週には750円まで上がり、なんとストップ高。

その後は少しずつ下がりましたが、それでも600円台。

事業内容も将来性があると思ったので、売らずに保有してみようと思った私でしたが・・・・・

オルツに関する記事「最近あった身の回りのお金に関する出来事」はこちら

なんと、上場廃止に!

それがなんと、このオルツが8月31日に上場廃止になったんです。

こちらの記事によると、

「25年4月に売上の過大計上の可能性が浮上し、第三者委員会の報告書により不正会計の実態が明るみに。7月末には東証での上場廃止が決定していた。」

その売上の過大計上の内容は、

「広告会社と共謀し、広告宣伝費などとして資金を支出した後、販売パートナーがオルツにその資金を支払うことで、売上代金を回収していた。」

というもので、上場廃止になることは、当時、私もネットニュースなどで知りました。

その時に調べた株価が、よく覚えていないのですが、既に100円あるかないかくらいだったと思います。

出典:ITmedia NEWS

こちらの株価の画像でもわかるように、4月に不正会計の可能性がわかってから、株価は急激に下がっていますね。

私が見たのもこの頃だと思います。

一時は750円のストップ高だった株価が、なんと100円足らずに。

その時に思ったのは、「今持っている株はどうしたらいいんだろう・・・・?」という疑問。

このまま上場廃止されれば、いわゆる全く価値のない、昔で言うと紙屑同然になると、ド素人の私は想像したのですが、ヤフーファイナンスの掲示板をチェックすると、強く買いたい、買いたい人が一定数(おそらく2~3割くらい)いたんですよね。

「持っていても価値はないのでは?」と思っていた私は、なぜ買いたい人が一定数いるのかよくわかりませんでしたが、「上場廃止が確定したわけではないので、将来的に他社に買収されたりして株価が上がる可能性があると思っているということなのかなぁ」とド素人なりに推測。

IPOでたまたま当選して100株だけ購入した私とは違い、企業分析を綿密に行ってオルツのビジネスの成長性を見込んで投資した方からすると、まだ可能性が残っていると見込んでいるということなんでしょうか?

それに、そういう方は、おそらく、千株、数千株以上など購入金額も大きいでしょうから、損失も数十万から百万以上にもなってしまうため、そう簡単に損切できないということもあるのかもしれません。

いずれにしても、ド素人の私にはなぜ買いたい人が一定数いるのか、よくわかりませんしたが、とりあえず、私の場合は最大に損しても54,000円です。

気にならない金額では決してありませんが、「最悪このくらいなら・・・」という気もします。

なので、上場廃止が確定するまでは、売らずに持っておいてみようと思いました。

その後、オルツのことは忘れてしまう呑気な私

その後、日々の生活の中でオルツのことはいつか忘れてしまっていた私。

こういうところが、「我ながら個別株投資には本当に向いていない」と、つくづく思います(苦笑)

大和証券から連絡が

そうしたところ、オルツの株の口座のある大和証券から、取引所より上場廃止等の決定通知があった旨の連絡がありました。

そこで、はたと、オルツのことを思い出し、上場廃止が確定したことを知った私。

呑気すぎる!(恥)

で、肝心の保有株ですが、証券会社の文面からすると、「売っても売らなくてもいいが、売るなら8月29日まで」ということのようです。

「上場廃止が決まったのに、売らないという選択ってあるのか?」と不思議に思った私は、ChatGPTに聞いてみました。

結論としては、

  • 「少しでも現金化してリスクを減らしたい」→8月29日までに売却が無難
  • 「将来の復活に賭ける、余裕資金だから凍結しても構わない」→保有続行も可能

というもので、なるほど、会社の再建や他社による買収などを期待している場合は、売らずに保有する、という選択肢もあるということのようです。

ちなみに、確か、この時点でも株価は10円台だったと思います。

100円が10円台にまで下がってしまいましたが、ここまで来たら100円も10円台もあまり関係ないような気がしてきました。

私の資産運用の軸は、インデックス投信を長期で持ち続けることで、個別株はあくまでおまけのようなもの。

なので、どうなるかわからない将来性よりも、さっさと損切りしてスッキリしたいという気持ちの方が断然大きいです。

で、私の出した結論は成行注文で売るというもの。

(ちなみに、成行注文というのは、価格を指定せず、いくらでもいいからその時の市場価格で売るという売り方です)

結局、最終的な売却価格は・・・?

2日後、大和証券のサイトを確認すると、500円の入金がありました。

ん?

ということは、結局、5円(×100株)だったということ?

と思って、取引明細を見ると、

  • 株価16円×100株=1,600円
  • 手数料1,000円、消費税100円
  • 差し引き500円

の入金ということでした。

ふとここで、「手数料と消費税より小さい金額でしか売れなかった場合、差額を入金しなければならないのか?」という疑問が頭に浮かびました。

損した上に、手数料負けした分まで負担しないといけないなんて、悲しすぎる!

と思って、ChatGPTに聞いてみたら、

「売却代金より手数料が大きいと、差額は証券会社が負担する ため、投資家が追加で払うことはありません。」

ということでした。

なるほど、そうなんですね・・・・

と、謎の安心感(苦笑)

投資ド素人の私は、やっぱりインデックス投資信託、長期、積み立てが一番!

というわけで、この度のオルツの上場廃止確定に伴い、

540円×100株=54,000円

で購入した株が、最終的に、

1,600円×100株-(手数料1,000円+消費税100円)=500円

となりました。

53,500円の損失でしたね。

まぁ、ド素人がよく考えもせず個別株を購入した勉強代ということで、とりあえず、このくらいで済んで良かったです。

確定申告で損益通算することもできますしね。

それと、大和証券はIPOをするためと、オルツ株のために口座を保有していたのですが、オルツ株も売却、IPOももうやっていないので、解約することにします。

ちょっとスッキリしました。

災い転じて福となす?

ちょっとスッキリしただけで、決して「福」というほどのものではない?(笑)

オルツの上場廃止という出来事によって、投資ド素人の私には、やっぱり、「S&P500やオルカンなどのインデックス投資信託をコツコツ積み立て、長期運用していくのが一番良い」と改めて学習したのでした。

PDCAじゃないけど、何事も、失敗→反省→学習、大事です!(笑)