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酒井順子さんの「容姿の時代」

時々、酒井順子さんの本を読みたくなることがあります。

若い方はあまりご存知ないかもしれませんが、あの「負け犬の遠吠え」の酒井順子さんです。

どんなに美人で仕事ができても、30代以上、未婚、子ナシは、『女の負け犬』だそうです。

2003年の発売なので、世の中の負け犬観も少し変わってきていると思いますが、当時はインパクトありましたよね。

(実は、私、まだ読んでいないので、今度読もうと思います。)

外見はいいに越したことはない

今回読んだ「容姿の時代」は、「外見はいいに越したことはない」という我々の根源的(?)なテーマのもと、酒井さん独特の視点と思考で、「はいはい、そうそう」とか「そのとおりでございます」とか、一人で読んでるのに口に出してしまいそうな内容ばかり(苦笑)。

私たち女性、特に酒井さん世代(私も同世代)の女性は、思ってること、感じてることを、酒井さんが上手に、そして心の奥深くまで掘り下げて解説してくれるので、共感できるんですかね~。

確かに、外見は悪いより良い方がいいです。

脱衣場

この本は、着衣篇と脱衣篇に分かれていて、さらにその中に色々なテーマがあるのですが、私が一番共感したのは、脱衣篇の「脱衣場」という件。

酒井さんはスポーツジムへよく行くそうで、その脱衣場での女性の会員さんたちの着脱行為を見て、「衣服の着脱には知性が出る」と感じるそうです。

これ、なんとなくわかります。

また、「アカの他人の裸体を見つつも、『でも私は全く見ていませんし、見たいとも思っていません』というフリをし続けるためには、独特の身と目のこなしが必要になってくる。・・・中略・・・”脱衣に出る知性”とは、その脱衣感をいかに表現するか、という力なのだと思います。アカの他人の前で全裸になるという、冷静に考えれば常軌を逸した行為を、いかに大したことでなさそうにするか。」とも。

これも、すごくわかります。

服を脱ぎ着する時って、なんでしょうね、「とにかく滞りなく早く終えたい」としか思ってない気がします。

スポーツジムのオバちゃんの下着事情

私も、通っていたジムの脱衣場で、いろんな女性が脱ぎ着している姿を目にしました。

私のジムには、全裸でどこも隠さずに、脱衣場からシャワーブースの方へ悠然と歩いていくご婦人はあまりいなかったのですが、時々オバちゃんの下着姿を見て驚くことがありました。

(世間一般からすると50代の私も十分オバちゃんなのですが、ここでは、私より年上の60代以上の方のお話をさせていただきます。)

ほとんどのオバちゃんは・・・

大体の方は、やや恥ずかしそうに、背をかがめながら着替えておられる方がほとんどで、下着もスポーツブラだったり、普通のブラジャーでもベージュ系などシンプルで、色気を感じないようなもの。

パンツにしても、何の飾りもないシンプルなもので、丈はおへその下だったり、しっかりおへその上までカバーするものだったり。

私が「滞りなく、早く着替えてしまいたい」と思っているのと同じように、他のご婦人方も同じような感じにお見受けしました。

ご本人は、やや恥ずかしげに着替えておられて、その下着姿が目に入っても、風景の一部というか、害がないというか(失礼!)、こちらとしても、何の羞恥心も感じないごく自然な感じでした。

度肝を抜くオバちゃんも

ところが、中には、度肝を抜く下着を着けているオバちゃんもいたのです。

その方はおそらく60代半ばから後半、お孫さんもおられるようでした。

身長は150cmあるかないか、体重はわかりませんが小太りで全体的にポテっとした感じ、経済的にはやや余裕ある風の専業主婦(と思われる)、髪の毛はロングで茶髪、それも結ばすにいつもばさぁっと垂らしておられる。

はたから見ると、間違いなく小太りなのですが、どうやら、ご本人としては以前より痩せたらしく、その痩せた姿を見せびらかしたくて仕方ないような様子なのです。

「孫がいても、私ってこんなに若いのよ!」オーラがむんむん。

そして、レッスンが終わって、シャワーを浴び、着替える時に、パンツとブラジャー姿でいる時間が異様に長い!

明らかに自分のパンツとブラジャー姿を周りの人に見せたいようなのです。

たぶん、まわりは私も含めて、「お願いだから、早く服を着てくれ!」とみんな思っていたはず。

気になる下着は?

そして、気になる(?)パンツとブラジャーは、いつもドギツイ原色、ショッキングピンクとかワインレッド、濃紺、ブルー、茶色などなど。

それなりにお高い下着なのかもしれないですが、いかんせんドギツイ色ばかり。

だからと言って、薄いブルーやピンク系のさわやか系や可愛い系の下着を着けた姿を見せられても困るのですが(汗)・・・。

あのドギツイ原色の下着と言い、茶髪のロングヘアーと言い、「私ってまだ現役でいけるでしょ!」光線がビンビン出てました。

ただ、そう思っておられるのはおそらくご本人だけ。

下着は高くても、着けている体はどう見ても小太り以外の何者でもなく、そしていい女風に見せたい(であろう)茶髪のロングヘアーは、つやのないぱっさぱさの乾いた髪。

ご本人は見て欲しかったかもしれませんが、私はいつも、視界に入るときは仕方ないとしても、なるだけ視線を避け、とにかく早く着替えてその場から立ち去りたかったです。

今もまだ・・・・?

その後、私は実家のある広島に引越し、ジムも退会したので、彼女とお会いすることはもうありません。

ですが、あのご婦人、今も原色バリバリのパンツとブラジャー姿に茶髪のパサパサのロングヘアーで、世田谷の某スポーツジムの脱衣場を闊歩なさっているのでしょうか・・・・。

お願いだから、早く気づいて。

若しくは、仲の良いお友達の方、そっと耳打ちしておしえてあげていただけませんか。