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年金2,000万円問題

ここのところ、テレビで毎日のように、年金2,000万円問題に関する話題が取り上げられていますね。

それに対して、「急にそんなこと言われても困る」とか、「年金は100年安全なのではなかったのか!」などと、いかにも国民が怒っているような表現をされているメディアもあるようですが、果たしてほんとにそうなんでしょうか?

年金だけで生活できるなんて思ってる国民います?

私が一番違和感を感じたのは、これから年金をもらう世代の人たちで、年金だけで生活できるなんて思ってる人なんて、いないんじゃないか、ってことです。

いくら日本が安全で、社会保障も(まだそれなりに)機能している方の国だとはいえ、そんなに能天気な国民はいないでしょう。

みんな、うすうすわかっていて、でも今は目の前の生活に一生懸命で、老後のことまでなかなか手が回らない。

だから、リアルに2,000万円という数字を聞いて、「やっぱりそうだよね・・・・。」と現実を突きつけられた、っていうことではないかと、私は思います。

自分の場合はいくらなのか、まずは計算

ここで大事なのは、2,000万円なんて無理、と思う前に、自分の場合はいくら必要なのか、まずはシュミレーションすることなんじゃないでしょうか。

今回の金融省がやったみたいな、ざっくりでいいと思います。

例えば、

  • A:ひと月の生活費=200,000円
  • B:年金収入=120,000円
  • C:不足分=80,000円
  • D:年金支給の年から何ヶ月(年)生きるか=(90歳-65歳)× 12=300ヶ月
  • E:不足分の合計=80,000 × 300=24,000,000円

この場合、ごくシンプルな計算ですから、ひと月の生活費の他に、医療費やリフォームなど、まとまったお金が必要な場合は、わかる範囲でそれらの金額も加算しておく方がよいですかね。

今回のことをきっかけに準備を始めればいい

とりあえず上の計算だと、2,400万円で、金融庁の2,000万円よりも多くなっちゃいましたが、対処方法としては、

  • Eの金額を準備する方法
  • Aの金額を減らす方法

の2つですよね。(Bの年金額を増やすのもできなくはないですが、それなりに収入を増やさないと、年金の金額は変わらないと思うので、ここでは除外しました。)

Eの金額を準備する方法

Eの金額に関しては、あと、現在の貯蓄や資産なども加味して、最終的にいくら必要なのか、確認するともっと確実ですかね。

で、準備するには、昔だったら定期預金とかもあるんでしょうけど、今の金利を見ると、ちょっと気持ちが萎えますよね。

今のご時勢、銀行に貯金するだけではほとんど増えないので、積み立てて運用して行く方がいいと思います。

具体的な運用の方法は、積立NISAやらIdecoやら、検索するといくらでも情報がありますから、まだご存じない方は、まずは検索してみてはどうでしょう。

私もやってます。

Aの金額を減らす方法

Eの金額を準備するのが大変そうだったら、生活費(Aの金額)を減らすのも方法のひとつですよね。

ますは、無駄な出費の見直し、特に固定費。

保険とか、スマホなどの通信費用がけずりやすいような気がします。

あとは自動車でしょうか。

生活費全体を抑えるのであれば、田舎へ引っ越すっていうのもありかもしれません。

年金もらいながら働く

あとは番外編として、年金をもらいながら働くっていうのもありますよね。

そうすると、不足分が減りますものね。

たとえ、数万円でも毎月それなりの収入があれば、家計はもちろん、精神的にもかなり違うと思います。

いくらまでもらって働くのが一番お得なのか、などの情報も検索すれば色々出てくると思いますよ。

まずはできることから

国が準備してくれる社会保障はしっかり受けた上で、足りない分は自分でなんとかする、少なくとも努力する、っていうのは、個人の事情や金額の大小などあるかもしれませんが、考え方としては至極まっとうな考え方だと、私は思います。

多くの人は、そう思っているのではないでしょうか。

こちらの記事にも同じようなことが書かれてました。

個人のリスクに関する意識の度合いや、収入や支出などの経済状況によって変わるとは思いますが、もし、不安だと感じているなら、できることからまずは始めればいいと思います。

ますは、初めの一歩ですかね。