姪っ子が一人います。
(正確に言うと、姪っ子が一人、甥っ子が一人です。)
今年、大学を卒業し、金融系の会社に就職しました。
この姪っ子が、小さい頃から、ほんとに天然で、ほわ~っとした子でした。
我が家の性格
我が家は、父(5年前に他界)、母、私、妹の4人家族でした。
私は小さい頃から独立独歩で、あまり他人を気にせず我が道を行くタイプで、母親似。
妹は、どちらかと言うと、気が強く、負けず嫌いな性格で、これはたぶん父親ゆずり。
父親も結構強い人でしたし、我々姉妹もそれなりに自我が強かったので、我が家には、今でいう「ゆる~い」とか「天然」の性格のメンバーはいませんでした。
母は、一見見た目は強そうな感じではないのですが、芯が強いというか、もっといえば頑固、もしかしたら、家族の中で一番頑固だったのかもしれません。
姪っ子が小さい頃のエピソード
そんな我が家で異色の性格なのが、この姪っ子(妹の娘です)。
両親にとっては、初孫ということもあり、可愛がっていました。
我が家の誰にも性格が似てなくて、いわゆる天然、何を言われてもほわ~っとした感じで、まぁ女の子なのでそれも可愛くはありますが・・・・。
お菓子
彼女が3歳くらいの時、うちの父が彼女のお菓子を見て、「○○ちゃん、じぃちゃんにもそのお菓子少しちょうだい。」と言ったところ、
彼女は笑顔で「いいよぉ~。」と言って、なんと自分の持っているお菓子を全部、父にあげたのです。
「○○ちゃんはほんとにやさしいなぁ。自分の分は持ってていいんだよ。」と、父が言うと、
「そっかぁ~。」と、これまた笑顔でこたえるような子でした。
その後、父は横にいた私をジロッと見てましたけど(笑)。
かけっこ
運動神経も決していい方ではなく、小学校1年生の運動会のとき、かけっこでビリになったんです。
我が家の姉妹(私と妹のこと)は、幸い運動神経は良く、小学校の徒競走では大体1番だったので、ビリになった姪っ子を見て不憫で不憫で・・・。
で、さぞかし悔しかろうと思い、「かけっこの練習しよっか?」と、なんとか練習させようと説得を試みましたが、当の本人は、かけっこでビリになったことはなんともないようでした。
かけっこのビリはその後も続き、3年生くらいになった時に、彼女に聞いてみました。
「○○ちゃん、かけっこで他の人に負けて悔しくないの?」と。
かえって来た彼女のこたえは、笑顔で「悔しくないよぉ~。」でした。
そんな姪っ子も新社会人に
そんな彼女も、今年、新社会人になりました。
天然でほわ~っとした性格は今も変わっていません。
先日、彼女が我が家に来たときのこと。
ふと見ると、二階に上がる階段のところに、スリッパがそろえて置いてあるのです。
「これは何?」と思い、彼女に聞いてみると、
「スリッパはいて階段上がると、滑りそうで怖いから、脱いでるの。」とのこと。
別に、どこでスリッパ脱いでもいいんですが、職場でもこの調子で、すっとぼけたことをやらかしていないかと、ちょっと心配になりました。
が、その後、仕事の話を色々聞いてみると、天然は天然なりに色々考えたり、努力したりして真面目にがんばっているようでした。
それを聞いて、「あの小さかった子が、大きくなったなぁ。」とオババカを感じたひと時でした。
私が年をとるわけですわ・・・。