パリオリンピックの女子卓球代表の早田ひな選手が、帰国後の記者会見で、「特攻資料館に行って生きていること、卓球ができることが当たり前ではないということを感じたい」と言ったこと、覚えてますか?
特攻資料館?
最初にこのニュースを見た私の印象は、「ん?特攻資料館?」でした。
確かに戦争で日本のために命を落とした特攻隊員の方たちがいて、「今私達が当たり前に平和に生きていられることに感謝しなくちゃだよなぁ」とは思ったんですが、「でも、なぜオリンピックが終わった後の記者会見で、このコメント?」と思ってました。
高市早苗さんの総裁選出馬表明で
話は変わりますが、それから1ヶ月、今、自民党の総裁選の真っ最中です。
先日、高市早苗さんの出馬表明の記者会見をユーチューブ(音声が発生します)で見ました。
その中で、演説の結びとして、「私達が生きている今、それは誰かが命がけで守ろうとした未来だった」と口にされ、「あの花が咲く丘で君とまた出会えたら」という、女子高生が終戦間際にタイムスリップして出会った出撃間近の特攻隊員との悲恋の映画のことを話されました。
女子高生はその後、現在の世界に戻るのですが、今自分が生きているこの時は、彼らが命がけで守ろうとした未来であることに気づきます。
高市さんは、「今、自分達も誰かが命がけで守ろうとした未来を生きており、その自分達は日本を強く豊かにして次の世代に引き渡す責任があると思っている」と続け、「日本列島を強く豊かにをスローガンに、自分は全身全霊をかけて正々堂々と総裁選を戦い抜く」と結んでおられました。
やっと気づく
ここで、私、この映画がプライムビデオで宣伝されていたことを思い出しました。
そして、オリンピック後の記者会見での早田選手のコメントも、この映画のことを言っていたんだとやっと気づいたんです。
タイミング遅すぎですよね(苦笑)
で、俄然観る気になった私、早速、プライムビデオで観てみました。
映画のエンディングで、いつ、あの言葉「私達が生きている今、それは誰かが命がけで守ろうとした未来だった」が出てくるんだろうと、ティッシュを手に鼻をグシュグシュさせながら観ていましたが、映画と違ってプライムビデオではエンドロールが全部カットされていました。
なので、おそらくそこで流れるであろう福山雅治さんの歌も、そこで出てくるであろうあの言葉も結局聞くことはできませんでした。
この映画の一番大切なメッセージを福山さんの歌をバックに聞けなかったのは残念でしたが、それでもそれなりに感動しましたよ。
なるほど、早田選手もこの映画を観てのあのコメントだったんですねぇ・・・・
早田選手のような世界で活躍するトップレベルのアスリートでもなく、また、未来ある普通の20代の若者でもない62歳のおばさんの私も、あの時誰かが命がけで守ってくれた未来を、今、生きています。
もしかしたら、違った未来になっていたかもしれない。
そう思うと、「今、平和で穏やかな暮らしができていることが当たり前じゃないことを忘れないようにしないとなぁ」と思いますね。
そして、自民党総裁選
そして、自民党総裁選の話に戻ります。
私はテレビはあまり観ないのですが、ネットニュースやユーチューブでも、日々総裁選の動向を追うものを目にする機会が多いです。
それらの情報によると、
- まず、稀に見る9人という候補者の人数
- そのため、議員票と党員票の選挙では過半数に届く候補者はおらず、勝負は決選投票となること
- その中でも、当初は、小泉進次郎さんと石破さんが1位2位、という見立てが主流
- が、ここに来て3位の高市さんが猛追して、2位に食い込むという調査も(9月14日現在)
出典:日テレNEWS NNN
小泉進次郎さん
私は政治に関しては、あまり詳しくなく、ほぼノンポリなので、これらのニュースはあくまで客観的な立場で観ることが多く、誰が次の総理にふさわしいのかはわかりません。
ただ、候補者が出揃った後の公開討論会等を見ると、「小泉進次郎さんは、ちょっと、なしにしてほしいなぁ・・・・」と正直思っちゃいました。
(小泉さん、すみません)
ネットニュースなどでは、小泉さんの発した言葉を「小泉構文」などと面白おかしく揶揄するものも多くありますが、そういうネタ的なことを差し引いても、彼の言動を見ていると彼が日本のトップになるのは、国民としてちょっと勘弁してほしいです。
というのも、質問の回答などを聞いていると、質問の本質をとらえて、体系的、論理的に説明することはほとんどなく、他の候補者の受け答えと比較すると、残念ながら、明らかに知識不足、勉強不足が見てとれ、その差は政治に疎い私でも感じてしまいます。
(小泉さん、すみません!2回目)
また、もっと理解に苦しむのは、わざとなのか、天然なのかはわかりませんが、質問に対する答えがズレていたり、そもそも質問の答えに全くなっていなかったり。
(小泉さん、ごめんなさい!3回目)
ちなみに、東京都知事選の小池知事の場合は、故意に質問に対してあいまいな受け答えをしていましたね。
東京都知事選の記事はこちら
そんな彼が日本の総理大臣として、海千山千の諸外国のトップ、特に、中国の習近平氏、ロシアのプーチン氏、北朝鮮の金正恩氏と対等に渡り合えるとは到底思えないし、これからの日本を任せるのは、かなり、ものすごく、強烈に不安です。
はっきり言って、完全に無理だと思います。
(小泉さん、ほんとにごめんなさい!4回目)
高市早苗さん
で、猛追している高市さんです。
こちらの記事によると、
《高市氏は保守票の最大の受け皿になると見られています。ネット人気がズバ抜けている高市氏については、閣僚としての仕事ぶりに対する党内での評価も高く、“進次郎に乗れない”議員にとって有力な候補の一人に躍り出ようとしている。さらに麻生太郎・副総裁の動向次第では、『高市こそが進次郎の対抗馬になり得る』との声も囁かれ始めています》
という動きがあるようです。
確かに、公開討論会などでの受け答えも明確でわかりやすく、その点では私も好感が持てます。
そして、読売新聞オンラインの記事によると、9月17日現在の調査で高市さんが石破さんと並んで1位、ということになっているようです。
出典:読売新聞オンライン
上の9月14日の日テレの調査で2位だったのが、3日後の9月17日で1位って、高市さんの勢い、すごいですね。
国民のために汗を流せる人に!
今62歳の私でも、あと20~30年くらいはこの国で生きていくことになるでしょう。
ましてや子どもたちや若い世代の人たちには、それ以上の未来が待っているわけです。
この先も未来永劫に自民党が与党として継続していくかはわかりませんが、少なくとも今回の総裁選で次の日本の総理大臣が決まります。
政治に対する姿勢、国家観、政策論争など、本来の政治家として正面からの真っ向勝負だけではなく、権力闘争、自己の地位や利益、水面下でのドロドロ、妬みや嫉みなど、色んな要素が絡まる総裁選。
そんなドロドロの中で勝ち抜く為には、時にはずる賢かったり、腹黒かったり、あくどかったりすることが必要な場合もあるかもしれません。
政治家として、常に、清廉潔白、品行方正、謹厳実直というわけにはいかないことも理解できますし、高市さんを推しているわけでもありません。
ですが、彼女のコメントの「今自分達も誰かが命がけで守ろうとした未来を生きており、その自分達は日本を強く豊かにして次の世代に引き渡す責任があると思っている」、本当に心からそう思って、国民のために汗を流せる人に日本のトップを担ってほしいものです。
一体どうなる?自民党総裁選!
そして、日本の将来は!