突然ですが、住宅は資産だと思いますか?
資産とは?
私は、2006年にマンションを購入した当初、「自分のものになるんだから、住宅は資産だ」と思っていました。
資産とは「自分が保有するもの」と思っていたからです。
ですが、資産とは「利益を生み出すもの」だという考え方を最近知りました。
なので、住宅が資産かどうかという観点からすると、支払った金額以上の利益を生み出せば資産、そうでなければ資産ではないということになります。
ただ、住宅を資産ではなく、例えば、いわゆる「マイホーム(家族の団欒の場)」という考え方ももちろんあります。
どう考えるかは、その人の価値観によりますよね。
住んだのは最初の3年
私の場合、自分が住むために購入したマンションでしたが、住んだのは最初の3年程度。
理由は海外への転勤で、せっかく買ったマンションは賃貸に出すことに。
その後、転勤から日本に戻ってからもそのまま賃貸に出し続け、家族からは、せっかく買ったのにほとんど住んでいなんてもったいない、と言われましたが、その家賃収入がローン返済に大きく貢献。
結果、35年ローンは10年で完済することができました。
ローンの完済後は、家賃収入がそのまま給料以外の収入となり、それがきっかけで資産運用に興味を持つようになりました。
資産を買ったのか?
そんなわけで、家賃収入があることで、ある程度の経済的自由を得られたと思っていて(それはそれで事実なんですが)、つまり、良い買い物だったんじゃないかと、そこそこ満足していました。
ですが、購入したマンションが本当の意味で資産なのかどうかを考えてみると、購入価格だけでなく、初期費用や利息など支払にかかった全ての費用以上の利益を生み出しているか、ということになります。
それまでは35年ローンを10年で返済したことに満足していて、正直なところ、最初にかかった経費や利息など、最終的にいくらかかったのか正確に把握していなかったのです。
それで、マンションの購入金額以外にかかったお金、最初にかかる諸々の経費や、10年間の利息などを計算してみたんです。
そして今のまま賃貸に出している場合、支払った全ての金額が何年で元が取れるか計算したところ、約20年で回収できることがわかりました。
既に11年数ヶ月賃貸に出しているので、あと9年と少しです。
単純に、今後も同じ金額の家賃収入があるとすると、賃貸に出してから20年後の家賃収入から支払にかかった金額を上回る、つまり利益を生み出してくれることになります。
また、家賃収入だけで元を取らなくても、例えば、今売りに出した場合、私が支払った金額で売れれば、これまでの家賃収入を利益として生み出してくれた資産ということになります。
幸い、今だったら東京の中古マンションの価格は高騰しており、私が購入した価格よりもかなり高くなっています。
なので、私としてはできれば売りたいなぁと思ってはいるのですが、入居者の方がいるのでなかなかそういうわけにもいかないのが現実です。
今後の中古マンションの価格の状況にもよりますが、このまま順調に家賃が入り、どこかのタイミングで売れれば(マンション価格が暴落しない限り)、結果として、私は資産を買ったということが言えそうです。
無知で、無計画だった15年前の自分
15年前に買った時は、まさか賃貸に出すなんてことは1ミリも考えておらず、脅威の35年ローンでもなんとかなるだろうと思っていた私。
人生を左右するほどの大きな買い物にもかかわらず、一歩違えば、今だにローンを払い続けていたかも知れないと思うと、今さらながら、無知で無計画だった自分にぞっとします。
お金の勉強
初めてのマンション購入は、たまたま運もあって、ラッキーな結果になりそうですが(とは言っても、まだわかりませんけどね)、人生においてお金の知識をどれだけ持っているか、お金について勉強することって、本当に大事だなぁと、最近になってひしひしと感じています。
既に50代も後半ですが、残りの人生を自分らしく快適に送っていくために、引き続き、お金について真面目に考え取り組んでいこうと思う次第です。