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馬が教えてくれること

乗馬を始めてから4年ほど、月に2回ののんびりペースなのでなかなか上手になりません(苦笑)。

やっと、駈歩と言うレベルのレッスンに達したところで、同じ馬でレッスンする方が上達が早いということで、毎回同じ馬を予約して乗るようになりました。

初めての馬にも乗ることに

私の相棒はヘレナという牝馬。

やっと最近、まぁまぁヘレナにも慣れてきたところなのですが、「この先もヘレナしか乗れなくなるのはちょっと良くないかもなぁ」と思うようになりました。

で、指導員の方にも相談して、最近、違う馬にも乗るようにし始めたんです。

乗る馬を指定(予約)しない場合は、クラブがその時に空いてる馬を設定してくれます。

ちなみに、馬を指定する場合、予約料金(ヘレナは3,300円/1レッスン45分)がかかります。

というわけで、最近ではヘレナを指定(予約)するレッスンが半分、指定なしのレッスンが半分という具合です。

てこずった初めての馬たち

指定しない場合、初めての馬にあたることがあり、その場合、やっぱりちょっと緊張するわけです。

というのも馬にもそれぞれクセや性格があり、いつも乗り手とあうとは限らないので。

特に私のような初心者は、そんなクセのある馬はハードルが高いです。

ビビりのネオヴァロン

先日初めて乗ったネオヴァロン、神経質な性格のようで、レッスン前の馬装(鞍などの道具を馬につける)の時に、私に体を触られるのがどうも嫌らしい。

道具を背中に乗せようとするだけで、私に向かって頭突きまたは噛もうとする。

道具をつけようとするたびにその繰り返して、もう道具をつけるだけで一苦労。

そんなに私のことが嫌なのか?

相手が馬とはいえ、ちょっと凹みます。

結局、指導員さんに手伝ってもらってやっと馬装できました。

「体に触るだけでこんなに嫌がられてて、乗ることなんてできるのか?」とほんと、不安になりました。

なぜか乗ることは嫌がられずとりあえずレッスンはなんとかできましたけど、指導員さん曰く、「彼はすごくビビり+神経質の性格なので、初めての人はとりあえず拒否して、誰に対してもああいう態度になる」とのことでした。

私だけが嫌がられていたわけではないようでしたが、それにしたって、なにも頭突きや噛もうとしなくたっていいんじゃないの?

君にすればちょっと小突くくらいかもしれないけど、馬の頭突きは人がよろけるくらいの威力なんだから。

と言っても彼には当然届かず・・・・

オレ様気質のイカルス

もう1頭、てこずったのがイカルス。

このコはすごくがんこ+ちょっとずる賢い性格らしく、人が指示しても自分の気分がノらないと動かないタイプ。

私は最初そのことを知らず、そんなにクセのある性格とは思っていなかったのですが、いざ乗って動かしてみると、常歩(普通にトコトコ歩く)はしてくれるんですが、速歩(トントンと小走りな感じ)の指示を出すと、とたんに耳を絞って超ご機嫌斜めに。

「耳を絞る」というのは、両耳を頭に着くほど後ろに倒す仕草のことで、怒っていたり気に入らない時にする仕草です。

おそらく自分のペースで常歩しているのに、私に速歩の指示をされるのが気に入らないんでしょう。

だけど、それがレッスンなんだから仕方ないじゃないですか。

「それが君のお仕事なんだよ!」と言ってやりたい。

で、さらに憎たらしいのが、指導員さんが他のグループを指導して自分に目が届いてないとわかると、全く動かず完全に停止。

まったく、ほんとずる賢いヤツ。

「いやいやちょっと待て。指導員さんが見てないからって止まっちゃダメでしょ」と私が強めの指示をすると、イカルス君、さらに頭にきたらしく、なんと後ろ足を蹴り上げる始末。

これには私もビックリ!

でも、主導権は人が持たないといけないので「ここで私が引いたらイカン!」と思って、負けずに何度か指示を続けましたが、そのたびにイカルスは後ろ足を蹴り上げてまるでケンカごし。

もう、落馬するかと思いましたよ、ほんと。

で、指導員さんが近寄ってちょっと厳しめに指示をすると、ちゃんと言うことを聞いて速歩で走り出す。

まったく、人を見て態度を変えるんだから。

すっごい感じ悪いよ、イカルス!

馬との関係=人間関係

馬は大体おとなしくて優しい動物なのですが、中には、ネオヴァロンやイカルスのようなちょっとクセのある馬もいたりします。

人間と一緒で、馬もいろんな性格がいるということですね。

なので、馬と人との関係も人間関係と一緒。

気が合わない馬もいれば、最初からノリがあう馬もいます。

でも、人間だって第一印象はイマイチでも、つきあっていくうちに案外仲良くなることもあったりするし・・・

それはたぶん、馬も同じなのかもしれません。

ネオヴァロンやイカルスだって、もっと上手い人なら上手に乗りこなせるだろうし。

ちなみに後日、ある指導員さんがネオヴァロンでずっと練習して競技会で優勝したらしく、「ネオヴァロンは僕の戦友です!」とうれしそうに言ってるのを聞きました。

私には頭突き+噛みつこうとするネオヴァロン、その指導員さんにとっては戦友とな・・・

はぁ~

つまり、馬たちの性格のせいだけでなく、結局私の技術がまだまだ足りないということか・・・(恥)

「馬のせいだけにせず、これからも躊躇せず新しい馬に乗っていこう」とちょっと反省。

ちょっぴりの緊張感とたくさんの癒し

それに、会社勤めを辞めてから職場のめんどくさい人間関係やプレッシャーなどから開放された今、「たまには、多少の緊張感やプレッシャーがないと逆にマズイのでは?」とも思ったり。

ふだん、ゆる~い生活してるんだからちょっとくらいストレスないと、果てしなくゆる~いおばさんになっちゃいますからね(笑)。

それに緊張感やストレスもさることながら、何よりも馬に触れることで癒されるのも今の私にとってはすごく貴重なことなので。

いやぁ、馬が教えてくれること、たくさんありますね~

というわけで、ちょっぴりの緊張感とストレス、そして馬に癒されながら、これからも乗馬のレッスンに励もうと思った次第です。