厚生年金基金て知ってますか?
企業年金の一種で、(よく似ていますが)厚生年金ではなく、厚生年金基金です。
自分には関係ない?
この厚生年金基金、おそらく自分には関係ないと思っていました。
と言うのも、何回か転職をしたうちの1社を辞める際、人事の担当者から、「退職する際に一時金としてもらうか、将来年金としてもらうか選べます」と言われた私は、「将来どうなるかわからないし、今もらおう」と思って一時金でもらってました。
なので、一時金としてもらったからもう自分はもらえないと思っていたんです。
たまたま見たユーチューブで
そんなある日、たまたま、厚生年金基金に関するユーチューブを見ていたら、企業年金の未請求が112万件もあるという情報が目に入りました。
そして、この112万件のうち、
- 請求書不達が約65万件
→ 退職時の住所から転居して郵便物の転送の手続きをしていないため、本人にそれらが届いていない - 請求保留が約47万件
→ 請求をし忘れている
だそうです。
112万件ということは、おそらく112万人の人がもらえるはずの年金をもらっていない、ということ。
「ひやぁ、もったいないなぁ」と思いつつも、私はもらえないだろうと他人事に思っていたのですが、そのユーチューブの中で自分が該当するかどうか確認する方法が紹介されていました。
それは、企業年金連合会のHPからメールで問い合わせするだけ。
必要な情報は、基礎年金番号または厚生年金保険記号番号、氏名、生年月日、メールアドレスなどだけで、数日後に返信が届くそうです。
メールでチャチャっと確認できるので、ダメ元で私も確認してみることにしました。
返信メールに
で、メールを送った後に、2年前に(ハガキではなく)封書の年金定期便に届き、その中にこれまでの年金加入歴の情報があったことを思い出しました。
本棚の奥から引っ張り出しその書類を見てみると、なんと、私が記憶していた1社だけでなく合計3社で厚生年金基金に加入していました!
そして、数日後に企業年金連合会から届いたメールの返信にも、「ご入力された情報を確認した結果、当連合会でお預かりしている記録と一致いたしました」とのこと。
おぉ~、やっぱりそうだったかぁ!
確認して良かったぁ!
で、企業年金連合会のメールには、
- 住所変更
- 「年金の引継ぎのお知らせ」・「移換完了通知書」の再発行
- 連合会年金の請求
の手続きをする場合には、「コールセンターに電話してください」とあります。
私の場合、退職時の住所から何度か引越しをしているために、「年金の引継ぎのお知らせ」・「移換完了通知書」が届いていないことが考えられます。
なので該当するのは、住所変更と、「年金の引継ぎのお知らせ」・「移換完了通知書」の再発行。
これらもメールで手続きできれば楽チンなのですが、電話しかダメみたいなので、仕方ない、電話してみました。
コールセンターに電話してみた
この類のコールセンターってなかなかつながらないイメージだったんですが、思いのほかすんなりつながりました。
まず住所変更に関しては、電話(口頭)で完了。
そして、「年金の引継ぎのお知らせ」・「移換完了通知書」の再発行に関しては、担当の方が新人さんだったのか、ちょっと要領を得ない感じで話がスムーズに進まなかったのですが、「年金の引継ぎのお知らせ」を再発行してくれることになりました。
ちなみに、加入していた厚生年金によって、書類が「年金の引継ぎのお知らせ」か「移換完了通知書」のどちらかになるそうで、内容は同じとのこと。
そして、担当者の方が私の加入内容を確認したところ、年金定期便の記載どおり、3社で加入していたことがわかりました。
年金定期便に書いてあるんだから当然と言えば当然ですが、なんだか少しホッとしました。
ちなみに「年金の引継ぎのお知らせ」には、支給開始年齢や支払見込み額などが記載されているようです。
若い頃のあまりお給料が高くない頃のことなので、少ない金額だとは思いますが、終身でもらえる年金ですから、少なかろうとなんだろうともらえるに越したことはありません(笑)。
知らないと損するってこういうこと
今回の出来事って、
→ たまたまユーチューブを見たことで、厚生年金基金の加入の有無を企業年金連合会に問い合わせしてみる
→ それがきっかけで年金定期便を見直す
→ 過去3社で厚生年金基金に加入していたことが発覚
→ 企業年金連合会からも同様の回答
→ コールセンターに電話して、住所変更と「年金の引継ぎのお知らせ」の再発行手続き
と、本来ならすんでいるはずの手続きを、無事完了することができました。
ここまでしておけば、あとは年金を受給する年齢の誕生月に、企業年金連合会から受給に関する書類が届き、それに必要事項を記入して返送すればよいそうです。
今回、たまたま見たユーチューブがきっかけで企業年金連合会に問い合わせしたことで、事なきを得ましたが、まさに私も、もらい忘れている112万人のうちの一人になるところでした。
こうやって、もらえるはずの年金やその他の給付金って、忘れたり知らないだけで結構あるのかもしれません。
国は、我々国民が納める税金や社会保険などについてはもれなく催促しますが、国民に給付するお金のことはいちいち親切におしえてくれませんからね~
知らないと損するって、まさにこういうことなんだなぁと思った出来事でした。