東京の叔母がやってきました。
お友だちと山口・博多で会うそうで、そのついでに広島の私の家に来たというわけです。
母の妹にあたる人で、御歳81歳、東京で一人暮らしをしています。
年齢なりに「腰が痛い」とか「血圧が高い」とか多少はありますが、基本はとても元気な人です。
事前準備
日ごろもそれなりに掃除などしてはいますが、 叔母が泊まるとなれば、一応それなりに準備しなくてはなりません。
まずは、家の外。
のび放題だった庭の芝生を刈り、裏の小さな空き地の雑草も抜きました。
前回叔母が来たときに、庭の手入れと裏の空き地の雑草のことを注意されたもので・・・・(汗)。
家の中は、各部屋の掃除。
日ごろは自分が使う部屋しか掃除しないのですが、叔母が泊まる部屋は普段使っていない和室なので、その和室の掃除。
次に、トイレやお風呂、洗面所の掃除。
一人だとテキトーな感じで済ませてますが、自分では気づかないところの汚れが他人には往々にして目に入りますからね。
そして、客用布団の準備。
押入れから引っ張り出し、干して、布団クリーナーでチリなどを取って。
あとは、3泊4日分の献立を考えて、その材料の買い物。
私はもともと料理のレパートリーはあまり多くないし、出来合いのお惣菜や簡単な料理しかしないのですが、そういうわけにもいかず、3泊4日の献立を考えました。
叔母到着~滞在
準備万端とはいわないまでも、まぁまぁそれなりに準備してなんとか3泊4日を過ごし、無事に叔母は、次の目的地の山口に向かっていきました。
再来週は、俳句のお友達と湯河原に行くそうです。
はぁ~、ものすごいパワー。恐るべし81歳。
叔母は独身で家族がいないので、同じ東京にいた姪の私を可愛がってくれたし、とてもお世話になっていて、決して縁遠い親戚ではないのですが、私とは逆の性格。
私は余計な物は持たず、できるだけシンプルに暮らしたいし、マイペースで他人のことも干渉しない代わりに干渉されるのも苦手です。
一方の叔母は、買い物好き、気になるものはあまり考えずにすぐ購入、家の中は(整理はされているのですが)物であふれています。
対人関係も広く、知らない人にも声をかけたり、よく言えば親切、悪く言えばおせっかい。
なので、たとえ3日間でも寝食を共にすると色々感じるところがありました。
- 朝5時くらいから起きている
- しゃべる声が大きい
- テレビのボリュームが異常に大きい
- 部屋のドアを閉めない(時がある)
- (入れ歯のせいか)口臭がちょっと気になる
- お土産はいらないと言ったのに、お隣の家の分までお土産を買ってくる(留守中に野菜が悪くなると言って、キャベツやピーマンまで持ってきた)
- 出かける準備が異常に早く、私にも暗黙のプレッシャーをかける
- お風呂の後に、壁の水滴を拭けと注意する
などなど。
まぁ、どれも大したことはないのですが、長年一人暮らしで自分のペースがすっかり出来上がっている私としては、他の誰かと生活することに慣れてないので、ちょっとしたことも気になったりするわけですな。
あと、「あなたは(物の)言い方が冷たい。」とズバッと言われたりして、ちょっと凹みました。
出発の朝
そんなこんなで3日が過ぎ、出発の朝。
お互いに一人暮らしが長いので、生活スタイルの違いがあるのは当然ですよね。
こっちが色々気になったように、叔母の方も私のやり方が気になったに違いないと思います。
「言い方が冷たい。」と言われたのが気になっていたので、帰る前にそのことを謝っておきました。
そしたら、「そんなの気にしなくていいのよぉ、ハハハハ。」と、そう言ったことすら忘れていたよう。
「なんだ、凹んで損した。」とちょっとだけ思いました(苦笑)。
なんだかんだ言っても
こんな感じで多少気になることはあっても、自分以外の人が来ることで、いつもの生活に変化が生じて良かったなぁと思いました。
普段はしないところも掃除をして家の中がキレイになったのも良かったし、普段は作らない献立を作ったのも良かったし、自分以外の人と生活するストレスを感じるのも結果的には良かったと思います。
自分ひとりの気ままな生活はすごく楽チンですが、時には、他人にあわせることも必要ですよね。
でないと、私の場合、マイペースがどんどん進み、へんくつなオババになってしまいそうでコワイ。
そして、なんだかんだ言っても、80歳を過ぎて自立して生活し、毎日を楽しんでいる叔母は私の目標でもあります。
私も何歳まで生きるかわかりませんが、死ぬ直前まで、大きな病気もせず、介護も不要で、できるだけ自分の力で生活していくのが理想だなぁ、とつくづく思う今日このごろです。