多くの日本国民の方がそうではないかと思うのですが、これまで私も政治に対してほとんど興味を持っていませんでした。
そんな私が、政治に関するユーチューブを見始めるきっかけになったのが、あの石丸伸二さんです。
石丸さんが安芸高田市長の時からユーチューブを見るようになったのですが、さらによく見るようになったのは、昨年の東京都知事戦だと思います。
東京都知事選についての記事「東京都知事選の結果に感じたこと」はこちら
政策がない?二元代表制?
その石丸さんが立ち上げた地域政党が「再生の道」。
6月の東京都議選に候補者を擁立するという発表がありました。
その募集の概要は、
- 候補者は東京都民から公募する
- 選考プロセスは、一次がエントリーシート、二次が適性検査、三次が15分の面接でユーチューブで公開する
というもの。
「面接をユーチューブで公開するなんて、今までにない試み!斬新!」と思いましたね。
だって、どんな人が候補者になるか全て公開されるわけですから。
今までって、誰とは言いませんが、「明らかに政治初心者のこの人がなぜ候補者に?」と思うような人、たくさんいましたものね~
ただ、「再生の道としての政策はない」と聞いた時、「?」と思いました。
私、これまで、地方議会は国会(議員内閣制)のミニチュア版みたいなものだと思ってたので、「その議員になる人や政党が政策を持っていないってどういうこと?」と思ったんです。
ですが、石丸さんの説明で、地方議会が二元代表制で、議会は、予算や条例の審議、政策の決定、首長の業務執行の監視などがその役目だということを、この年にして理解いたしました(恥)
つまり、地方議員は首長が出す予算や条例、政策の審議、決定などを行うわけなので、議員自ら政策を持つ必要はないということですよね。
「いやぁ~、勉強になるわぁ」と思う一方で、実際には中学で習っているはずのことを、きれいさっぱり忘れてしまっていることをかなり恥ずかしく思っております(恥)
再生の道、東京都議選候補者、ユーチューブで公開面接
そして、実際に公開募集が始まり、一次、二次と進んでいきます。
「三次の面接まで通過する人ってどんな人なんだろう?」と単純に興味が湧き、面接が始まるのを楽しみにしていました。
全ての面接を見たわけではないのですが、後日の切り抜き動画なども含めると、ほとんどの方の面接を見たと思います。
感想は、「皆さん、スゴイ!」の一言。
とにかく、皆さん、専門的なキャリア、高い志をお持ちの方ばかりで、面接を見ているというより、それぞれの候補者の方のこれまでの生き方を見せてもらっているような感じで、非常に興味深かったです。
ほんと、「三次面接まで通過する人って、こんなにスゴイ人ばかりなんだなぁ」と思わずにはいられませんでしたね。
私の推しの候補者3人
そんな中で、私が特に推しというか、「この人は合格してほしい!」と思っていた方が3人いらっしゃいます。
武蔵野市の候補者の尾花山(おばなやま)和哉さん
まず一人目は、初日の最初の面接の武蔵野市の尾花山和哉さんです。
とにかくしょっぱなの面接で、見ている人は一体どんな人が来るんだろうと、興味津々だったと思います。
私もそうでした。
尾花山さんご本人も最初は緊張されていた様子でしたが、そんな緊張状態にも拘らず「最初からスゴイ方が来た!」という印象でしたね。
データ分析やデジタル技術を使って業務改革をやってこられたというキャリアで、職歴などのキャリアがハイクラスなのはもちろんなのですが、質問への回答も理路整然としてわかりやすく、いかにも地頭がいい感じ。
そしてそんな高スペックにも拘らず、一貫して謙虚で真摯な姿勢が感じられ、とにかく「この人、スゴイ!」と思ったんですよね。
おそらく、観ている方の多くがそう感じたのではないでしょうか?
今思うと、面接の順番などは石丸さんが決めたそうなので、石丸さんはそれを狙って、初っ端にふさわしいキャリアの方を一番初めの面接に設定されたのではないかという気がしています。
尾花山和哉さんの面接動画はこちら(注!音声が発生します)
西東京市の候補者の吉田綾さん
二人目は、西東京市の候補者の吉田綾さん。
この方は外見やしゃべり方はとてもソフトで穏やかな印象なのですが、やはりハイクラスキャリアの方で、英語が好きだった高校時代に、もうひとつ別の言語を身につけたいとロシア語を選び、上智大学に進学。
在学中にロシアに留学され、卒業後は、日本貿易振興機構(JETRO)、在ロシア日本国大使館勤務、コーチングファーム、国際会議運営ベンチャー、ヘッドハンター&キャリアコンサルティング会社勤務という経歴の方です。
私にとって印象的だったのは、質問に対する彼女の答え方は見た目同様に穏やかであるにもかかわらず、その内容は本質をついていて、とてもわかりやすく説得力があったこと。
普通、本質をついてい説得力がある話し方というと、力強く声高なイメージがあるのですが、彼女はまったくそうではなく、むしろ逆なんですが、でも物怖じする感じは全くなく、おっしゃっている内容は非常に筋が通っていて、相手にとってわかりやすい構造でお話しされるんです。
それと、彼女の持って生まれたものだと思うのですが、(月並みな言い方ですが)誰からも好かれる雰囲気というか空気をまとっている方と感じました。
「本当の意味でコミュニケーション力が高い」とはこういう方のことを言うんでしょうね。
ヘッドハントやコーチングのお仕事をされているせいもあるかもしれませんが、他の方にはなかなか見られない彼女のユニークな魅力だとお見受けしました。
吉田綾さんの面接動画はこちら(注!音声が発生します)
練馬区の候補者の上間貴子(あつこ)さん
三人目は、練馬区候補者の上間貴子(あつこ)さん。
この方は、お医者さんです。
沖縄出身の方で、小さい頃から医者になりたかったそうなんですが、一浪して合格したのは中央大の法学部。
いったん中央大に進学したものの、医師への道を諦めきれず、故郷の琉球大学の医学部に入り直したそうです。
ガッツがありますね~!
医学博士を取られた後、関東に出てこられた時に沖縄に帰ってへき地や離島医療をするつもりだったのですが、研修医の先輩から「(その方がM&Aした)病院の建て直しを院長としてやってほしい」とお願いされたとのこと。
二度断って、三度目に引き受けられたそうです。
一医師だった頃は、経営のことはほとんど考えたことはなく、命や医療の質の方が大切と思っていたそうです。
ですが、院長として働くなかで、「そもそもこの病院がなくなってしまっては、地域の人は必要な医療を受けることができなくなる」と思うようになり、そこから経営を勉強されたとのこと。
また、上間さんはこの病院で唯一の女医さんで、さらに、最も若い医師だそうです。
最も年が若い女医さんが院長という職務を務めるなんて、想像するにかなりのストレスだと思うのですが、依頼された研修医の先輩は、上間さんのコミュニケーション能力を買って白羽の矢を立てたということだそうです。
上間さんもコミュニケーション力が高い方なんですね。
また、院長職と同時に医師としても現場に立っておられるそうで、(これまたものすごく大変だろうと思うのですが)、経営と医療の現場の両方を知る大変貴重な人材という印象を受けました。
上間貴子さんの面接動画はこちら(注!音声が発生します)
3人とも合格してほしい!
この3人の方以外もみなさん高スペックの方、高い専門性と志、ユニークなキャリアの方ばかりでどなたが合格してもおかしくない、逆に言えば誰が不合格になるんだろうというような方ばかりでした。
ですが、「私の推しのこの3人の方には是非合格してほしい!」と思っていました。
そして、合格発表は各面接の翌週の金曜日なので、お一人ずつ合否が発表されていきます。
結果は・・・・・
尾花山和哉さん、合格!
吉田綾さん、不合格
上間貴子さん、合格!
3人のうち、お二人が合格されたのはうれしかったのですが、あの吉田綾さんが不合格とは・・・・・
残念。
実は、この3人の中でも、私のイチオシは吉田綾さんでした。
ですが、決まったことは仕方ない。
合格したお二人をはじめ、その他の合格者の方には一人でも多く当選して、その志を貫くべく東京を変える力になっていただきたい!
全合格者リストはこちら
再生の道、参議院選へ候補者擁立!
と思っていたら、石丸さんから新たな発表が。
なんと、今回の応募者のレベルがあまりに高く、東京都議選のみならず、国政、参議院選挙にも候補を出すとのこと!
なんと!
東京選挙区で一人、比例区で9人、計10人擁立するそうです。
そしてその詳細を発表する記者会見が、4月25日に行われました。
その日は出掛ける用事もなかったので、記者会見の始まる11時にユーチューブでの生配信を見るべく、スタンバイ。
記者会見の前半は、東京都議選の合格者の改めての発表や質疑応答。
そして後半は、参議院選の内容の発表です。
まず、東京都議選と異なるのは、公教育の充実を目指す「教育投資」を政策として掲げるとのこと。
候補者の方は皆実務能力が高く、海外経験のある有能な方たちだそうです。
そして候補者の発表です。
先に、比例区の9人の名前がパワーポイントに映されます。
いよいよ東京選挙区の一人の候補者の発表です。
石丸さんの横には、この後発表されるご本人がそこに座るための椅子が準備されています。
「いったい、誰が?」と観ている私の方がワクワクドキドキ!
次の瞬間、発表された名前はなんと「吉田綾さん」でした!
「うわぁ~、吉田綾さんだぁ!」と思わず息をのんでしまいました。
「やっぱり、彼女が不合格のまま終わるわけないよなぁ」と改めて思いました。
私の目に狂いはなかった!(笑)
ユーチューブの口コミを見ると、「東京選挙区の候補者に吉田綾さんがなるのでは?」と推測している方も散見され、「やっぱり能力と意思がある人っていうのは、誰から見てもそうなんだなぁ」と改めて感じましたね~
今までにない期待とワクワク
というわけで、3月の中旬から1ヶ月強、再生の道、石丸さんが、東京都議選、参議院選の候補者の選定の過程を公開することで、私同様に、これらの選挙に今までになく興味を持った方、多いのではないでしょうか。
東京都議選は東京都民しか投票できませんが、参議院選は日本全国から投票できますからね。
この全く新しいアプローチで日本の政治を変えようとしている再生の道に、私は期待しています!
もちろん、石丸さんや再生の道に全く興味のない方、アンチの方もいらっしゃるし、他の既存政党を支持する方もたくさんいるでしょう。
自分の思う政党、候補者を応援するのは当然です。
そして再生の道が進む道は厳しく、目的地にたどりつくには思いのほか長い時間がかかるかもしれません。
ですが、「東京が、日本が少しずつでも変わる様子をこの目で見て行きたい」と今まで感じたことのないワクワクを感じております。
私がおばぁさんになる頃には、今とは違った景色が広がっているかもしれず、是非ともそうなっていてほしいものです。
長生きしたいわぁ~(笑)